現実資産のトークン化!暗号通貨市場の今後の展開は?
こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。
今回は、RWA(Real World Asset)のトークン化、つまり現実資産のトークン化についてまとめました。
現実資産というのは、不動産や株式、美術品、ビンテージカーなど、コンピュータの中ではなく現実世界で売買される投資商品のことです。
仮想通貨は「仮想」のものでしたが、今日お話するのは実際にある現物の資産です。現物の資産をトークン(仮想資産)にして売買しようという流れが広がってきています。
この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。
暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。
私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。
1.現実資産をトークン化するメリット
あなたは、仮想通貨、暗号通貨、これらの言葉にようやく慣れてきたところでしょうか。
しかしWEB3.0の世界、ブロックチェーンの世界は次々に新しい扉を開いていきます。
最近ではRWA(Real World Asset)、つまり現実資産をトークン化して売買できるようにしようという考えが広まってきています。
例えば、著名な絵画には時として巨額の値がつくことがあります。
下図は著名な画家アンディ・ウォーホルが描いたマリリン・モンローの絵ですが、実際に1億9500万ドル(約273億円、1ドル140円換算)で売買されたことがあります。
多くの人はこのような美術品を、飾るためではなく投資目的で購入します。
当然一般の人には手が届かないので、富裕層だけが参入できる市場となってしまいます。
そうなると限られたメンバーしか参入できない市場、つまり閉ざされた市場となり市場規模がなかなか拡大せず、投資としてのうま味もなかなか増えないというわけですね。
しかしこのような現実資産をトークン化し、その所有権を分割して売買できるとしたらどうでしょうか。
私達のような一般市民でも、アンディ・ウォーホルの絵画に投資できるようになるというわけです。
今、WEB3.0の世界では、このような現実資産のトークン化が進んでいます。
トークン化された資産としては、債券や不動産、絵画、自動車、通貨など、多種多様です。
■トークンで取引することのメリット
現実資産をトークン化すると、分割所有できること以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは仲介業者を省略し、当事者である2者が直接取引できるようになります。
しかも送金手数料は銀行よりも少なく済む可能性があります。ここはガス代の高騰などで一概にそうとは言い切れませんが。
例えば不動産の取引を考えると、仲介業者には3%の手数料を支払う必要があります。その他、税金やローンの問題など、売買する以外の支払いが多く、関係者も増えていきます。
仲介業者が不要になるとそれだけ取引のコストを下げることができるようになります。
また、トークンの取引は24時間365日可能ですので、いつでもどこでも現実資産を取引できるようになります。
これらの結果、流動性が大幅にアップする可能性がでてきます。
2.RWAトークン化の課題
一方でRWAのトークン化には課題もあります。
上では一般の投資家が参入しやすくなると書きました。
価格の面では確かんに参入しやすくなりますが、取引する対象が現実資産であるだけに、トークン化した人、企業、プロジェクトを信用できるかどうかが問題になります。
今目の前にいない人をどう信用するのかが課題になると言うわけです。
元はと言えば、ブロックチェーンというのは非常に不正を働きにくい仕組みで、相手を信用することなく取引できる点が画期的でした。
取引相手を信用する必要がないブロックチェーンの仕組みについては、下記の記事で解説していますのでぜひご一読ください。
不動産や自動車のような資産を取引すると言っても、これらの現実資産が本当に自分のものになるのかどうか、取引相手やトークン化した主体を信用しなければ実際の取引が成り立ちません。
また、不動産や自動車の取引では、様々な税金の納付処理などが発生するため、そういった税制への対処も必要になります。
ブロックチェーンへの実装以外にも、こういった会計や税制への対応が複雑化し、RWAのトークン化の課題となっている面があるようです。
3.今後のRWAの展望
野村総合研究所が2023年8月に公表した「デジタル・アセット・ファイナンスの可能性と課題」というレポートがあります。
このレポートには、デジタルアセット(トークン化されたRWA)に対する関心度というアンケート結果が示されています。
レポートの出典はこちらです。
アンケート結果の一番上はビットコインをはじめとした暗号通貨への関心度になっていますが、非常に興味があると答えた人の割合はわずか9%です。
つまり、暗号通貨に投資するほどの動きをする人がまだ1割に満たないと考えられます。
RWAのトークンに関しては5%未満と言ったところです。
これを見ただけでも、まだまだ暗号通貨市場、デジタルアセット市場は伸び代が大きな市場と言えそうです。
ただ、今は人気がないとも捉えられますが(笑)
なお、ボストン・コンサルティング・グループは、トークン化されたRWAの市場は2030年までに16兆ドル(約2240兆円)規模まで増加すると言っているようです。
2023年8月現在では、暗号通貨市場そのものが低迷していて、冬の時代と言われてもいますが、WEB3.0の世界は確実にアップデートが続いています。
下図のように、この市場はまだまだ初期段階と言えるのは確かです。
図の出典はこちらです。
投資参入は個々人で決めることですが、よかったらこのNoteで一緒に勉強していきましょう。
まとめ
今回の記事では、RWAのトークン化についてみていきました。
最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。
■今回の記事のポイント
RWAをトークン化することで、投資機会が増え、少額から参入できるようになる
その結果、流動性が増す
RWAをトークン化しても税制などへの対応は依然として課題である
暗号通貨市場、デジタルアセット市場は興味を持っている層がまだ1割程度である
この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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