暗号資産を効率よく増やせるステーキングとは!?
こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。
この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。
暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。
私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
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今回のテーマは、暗号資産を効率よく増やす方法の1つ、ステーキングです。英語など横文字が出てくるといまいちピンときませんね(苦笑)。Stakeという英単語が元になっていると思われますが、Stakeには「賭ける」「提供する」「出資する」などの意味があります。
ステーキングをするとなぜ暗号資産を増やすことができるのか、そのメリットやデメリット、実行方法などを説明していきたいと思います。
暗号資産投資についての理解を深めることで、ストレスフリーな投資にお役立ていただければ嬉しいです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね^^
ステーキングとは何か
暗号資産のステーキングとは、ブロックチェーン上の取引を記録する際のコンセンサスアルゴリズムの一種であるPoS(Proof of Stake)に関わることで報酬の一部を受け取る仕組みです。
コンセンサスアルゴリズムとは、日本語で言えば合意形成の方法や合意形成の仕組みです。ブロックチェーンで言えば、取引を確認、承認し、前のブロックに接続していく際の承認者の決定方法のことです。
■PoSとは何か
PoSには、バリデータ(Varidator)と呼ばれるブロックチェーン上の取引を承認する人がいます。バリデータは、承認対象の通貨を多く保有している人の中から選出されます。
他のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨もありますが、ここでは触れません。なお、最初の暗号資産であるビットコインで採用されているコンセンサスアルゴリズムは、PoW(Proof of Work)です。
PoWについては下記の記事も参照していただければと思います。
PoWとPoSの特徴を比較してみると概ね以下のような感じです。
PoWは最初の暗号資産であるBitcoinの運営で採用されたコンセンサスアルゴリズムです。PoSはPoWの課題を受けて考案された手法でもありますので、PoWの問題点である権限の集中や消費電力量、スケーラビリティに対してメリットがある手法と言えますね。
なお、PoSの初登場はSunny KingとScott Nadalが発表した2021年の論文※だと言われています。
※PPCoin: Peer-to-Peer Crypto-Currency with Proof-of-Stake
https://web.archive.org/web/20160306084128/https://peercoin.net/assets/paper/peercoin-paper.pdf
実は、コンセンサスアルゴリズムはPoWやPoSの他にもいくつかあり、リップル(XRP)やネム(XEM)では異なるアルゴリズムが採用されています。ここでは他の手法までは触れませんが、別の機会に記事にしたいと思います。
■バリデータの選出
ステーキングは、PoSにおけるバリデータの選出に大きく関与しています。
バリデータと呼ばれる人達は、ステーキング報酬を獲得するため承認者に選出される確率を少しでも上げようとします。そしてそのためにはより多くの通貨を保有する必要があります。
そのための手段として彼らは、ステーキングプールと呼ばれる仕組みを持っていることが多いです。彼らバリデータはステーキングプールに集めた通貨を用いてバリデータに選任される確率を高めます。
なお、バリデータは個人であったり取引所などの組織であったりします。私達投資家は、バリデータを選び通貨を預け入れることで間接的にPoSに参加し、バリデータから報酬の一部を受け取ります。
バリデータへのステーキングイメージは以下のような感じです。
なお、バリデータにはあるルールが適用されます。仮に取引の承認やブロックの生成の過程で不正を働いたことが判明すると、ステーキングしている通貨のうち一定量を罰金としてネットワークに徴収されます。
また、バリデータがネットワークから切断されるとブロックの生成が滞る恐れがありますので、バリデータは常にオンラインで接続されていなければなりません。一定期間ネットワークから切断されたバリデータにも罰金等の罰則が課されます。
このようなルールがあるおかげで、ブロックチェーンの公正性が保たれているのですね。
ステーキングのメリット・デメリット
ステーキングにももちろんメリットとデメリットがあります。自分の資産を守るためにとても重要なことですのでよく吟味してからステーキングしていただければと思います。
■ステーキングのメリット
<簡単かつ高利回り>
ステーキングは、通貨さえ保有していれば基本的に誰でもできて、しかも保有しているだけでリターンを獲得することができます。しかも暗号資産のステーキングは基本的に高利回りです。年利30%や40%はざらにあり、中には100%、200%と言った通貨もあります。
保有するだけでリターンが得られる仕組みは、暗号資産投資のインカムゲインとも言われています。インカムゲインとは、株式の配当や不動産の賃貸収入のように、資産を保有することで定期的に得られる報酬のことを指します。
暗号資産投資の初心者でも簡単にステーキングで報酬を得られるのはとても魅力的ですね。
■ステーキングのデメリット
<資金の長期的なロック>
一般的にステーキングを行う場合、バリデータに通貨を預ける期間を選択することができます。30日、60日、90日、120日と言った具合です。ある程度長期間預け入れることは、銀行の定期預金とも少し似ています。
しかし、銀行に預け入れることとの大きな違いは、対象通貨が市場価格の変動が緩やかな法定通貨か変動が激しい暗号資産かという点です。1日で数十%変動することも珍しくない暗号資産投資の世界で、数十日間という長期間に渡って資金をロックすることは大きなリスクを伴う行為でもあります。
その意味では、ある程度市場価格の下落を覚悟するか、底値で購入した銘柄でステーキングするなど、暗号資産投資に習熟することも求められる方法と言えますね。
ステーキング方法の紹介
では実際にステーキングする方法を2つ程紹介します。
1つは直接バリデータを選択してステーキングする方法です。KeplrというCosmosチェーンの通貨を保管するウォレットからステーキングする方法を紹介します。
そしてもう1つは取引所を使ってステーキングする方法です。Binanceという取引所でステーキングする方法を紹介します。Binanceは、CoinMarketCapという世界で最も参照されている暗号資産の価格追跡Webサイトを運営する最大手取引所です。
■Keplrでステーキングする方法
Keplrは、Cosmosというレイヤー1ネットワーク上で運用されている暗号資産を管理できるウォレットです。Cosmosネットワークの基軸通貨はATOMです。
以下Keplrでウォレットを開設し、ATOMを保有している前提で図解します。
以上です。簡単ですね。
ざっと見ただけでも年利10~20%と高利回りであることがわかると思います。もちろんリスクを織り込んだ数字でもありますので、どの通貨でステーキングするのか、どのバリデータにステーキングするのかよく考えて、まずは少額から試してみていただければと思います。
■Binanceでステーキングする方法
次にBinanceでステーキングする方法です。Binanceでのステーキングサービスは、2022年9月22日から名称変更され、現在はSimple Earnというサービス名称で提供されているようです。
以下Binanceでアカウント登録していること、PoSを採用している通貨を保有していることを前提に図解していきますね。
以上です。こちらも簡単ですね。
暗号資産を保有するだけで報酬を得ることができるステーキングは、とても魅力的な投資手法の1つです。しかしながら、市場価格の変動が激しい(ボラティリティが大きい)暗号資産投資において、長期間の資金ロックはもろ刃の剣にもなりかねません。
ぜひメリット・デメリット両面を理解した上でステーキングに取り組んでみてください。
まとめ
今回の記事では、暗号資産を保有することでその数量を増やすことができるステーキングという投資手法を説明させていただきました。
最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。
■今回の記事のポイント
ステーキングは、PoS(Proof of Stake)というコンセンサスアルゴリズムを採用する暗号資産で実施可能な投資手法
簡単かつ高利回りである一方で、長期間資金がロックされるデメリットに注意が必要
ステーキングする方法は、Keplrなどのウォレットからバリデータを選択する方法やBinanceなどの取引所で通貨を選択する方法など様々
どれも基礎的な理解が不可欠な内容となっていますが、根本的なことを理解することは投資のリスクヘッジにもつながります。
この記事では、できるだけ初心者の方にもわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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