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時価総額上位銘柄の特徴!投資銘柄選定のコツは?

こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。

この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。

暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。

私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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今回のテーマは、数ある暗号資産銘柄から投資対象を選定するための考え方です。

もちろん、投資対象を選定する考え方は1つではなく、人によって様々です。ですが、いくつか参考となる指標はあります。

その1つが時価総額という考え方です。時価総額とは、ある銘柄の発行枚数に現在の価格(ドルでも円でもよい)を乗じることで算出することができます。

●時価総額=発行枚数×現在価格(ドル、円など)

時価総額は、CoinMarketCap(以降、CMCと呼びます)という暗号資産の価格追跡サイトで簡単に参照することができます。この記事では、暗号資産の時価総額ランキング上位銘柄を俯瞰するとともに、時価総額上位の銘柄に共通する特徴は何かを考えてみたいと思います。

暗号資産投資についての理解を深めることで、ストレスフリーな投資にお役立ていただければ嬉しいです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね^^

時価総額ランキング(2022年9月現在)

まずは下図の暗号資産の時価総額ランキングを見てみましょう。暗号資産の時価総額ランキングは、CMCという価格追跡サイトで簡単に参照することができます。

暗号資産の時価総額(2022年9月7日現在)

冒頭でも書きましたが、暗号資産の時価総額は、以下の式で算出することができます。

●時価総額=発行枚数×現在価格(ドル、円など)

上図から、上位3位を並べてみると以下のようになります。なお、円換算は1$≒140円で計算しています。

1. Bitcoin 3,809億ドル(約53兆円)
2. Ethereum 1,911億ドル(約27兆円)
3. Tether 676億ドル(約9兆円)

でも、そもそもなぜ時価総額を並べる必要があるのでしょうか。その理由は、様々な役割を担う各暗号資産銘柄を、ドルや円という一つの尺度で比較するためです。

そうすることでどの銘柄が投資対象として人気があるのかを定性的に把握することができます。

投資対象が複数存在する市場(マーケット)において各投資対象を一つの尺度で評価すること、俯瞰的に観ることはとても重要なことですので、覚えておいてください。

■金融の世界を俯瞰的に観察しよう

例えば先ほどの例では、ビットコインの時価総額が約3,809億ドルあることがわかりました。2位がイーサリアムで1,911億ドルでした。

このことからわかるのは、ビットコインに投資されているお金がイーサリアムの約2倍であるという事実です。少し乱暴に言えば、ビットコインはイーサリアムの2倍程度の人気を誇っているということになります。

断っておきますが、時価総額は銘柄の投資規模を比較する一つの尺度であって、これだけで投資対象を選んでくださいという意味ではありませんのでご注意ください。

暗号資産の中では、一番初めに発行されたビットコインが時価総額1位に君臨しており、投資家からの人気の高さが伺えます。

暗号資産市場を一つの市場とするのであれば、株式市場も投資家が株式を売買する市場です。下の図は、暗号資産の時価総額と株式市場の時価総額を比較したものです。

暗号資産市場と株式市場の時価総額の比較
(2022年9月現在)

暗号資産のビットコインやイーサリアムは、オーダー(桁)的にはトヨタ自動車の時価総額と同程度であることがわかります。

一方、世界を牽引(けんいん)するアップルの時価総額は、暗号資産市場全体の時価総額の2倍以上もあることもわかります。

さらに言えば、日本の株式市場はさらにその2倍、世界全体の株式市場に至っては、今や1京を超える規模となっています。

このことは、株式市場と比較して暗号資産市場の人気が低いという単純な話ではなく、株式市場の巨額のマネーが今後暗号資産市場に流れ込む可能性もあるという期待と捉えることもできます。

このような全体観を身に付けると、世界の経済の流れを捉えやすくなります。個別銘柄の価格変動に影響するシーンも出てきますので、よかったら新聞やインターネットニュースなどでチェックしてみてください。

時価総額ランキング上位銘柄の特徴

時価総額のランキングを見ると、聞いたことのある銘柄、聞いたこともない銘柄、様々あると思います。

必ずしもそうとは言い切れませんが、時価総額上位にランクインしている銘柄は、比較的投資対象として人気が高い銘柄であると考えられます。

ここからは、時価総額ランキング上位の銘柄の特徴を見ていきたいと思います。

■レイヤー1とは

いきなり聞き慣れない言葉を出してすみません。レイヤー1とは、暗号資産の運用を支えるブロックチェーンのことを指します。

先にお示しした時価総額11位までの暗号資産では、以下の銘柄がレイヤー1に当たります。

・Bitcoin
・Ethereum
・BNB(Binance Smart Chain)
・Cardano
・Solana
・Dogecoin
・Polkadot

その他のTether、USD Coin、Binance USDはステーブルコインと言って、米ドルにペッグされた通貨ですので、上記のレイヤー1銘柄とは区別しました。また、XRP(リップル)はブロックチェーンとはまた別の仕組みで運営されているため、やはり区別しました。

暗号資産の運用を支えるブロックチェーンの仕組みについては、以下の記事を参照していただければと思います。

■レイヤー1の課題

このレイヤー1と呼ばれる暗号資産を支えるブロックチェーンには、実は弱点があります。

それは、①分散性、②セキュリティ、③スケーラビリティ、を同時に満たすことができないという「トリレンマ」です。

トリレンマとは、3つのうち2つしか満足することができず、1つはどうしても諦めざるをえない状況を指します(ジレンマは2つの事柄を対象にしたトレードオフ関係、トリは3つのという意味)。

下記の図は、Ethereum(イーサリアム)の創始者ヴィタリック・ブテリンが提唱したトリレンマの図です。赤文字は私が入れた注釈です。

ブロックチェーンのトリレンマ

①~③を簡単に説明すると以下のとおりです。

①分散性:分散性は、中央集権ではないことを表しています。ブロックチェーンにおいては、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)による取引の検証およびブロックの生成が分散性の要となっています。

②セキュリティ:セキュリティは、安全性を表しています。ブロックチェーンには、管理者がいないからこそ機能をアップデートしたり、経済的インセンティブを考えたりといった関係者間の合意形成に時間を要するなどの障壁も多いようです。技術的な内容なだけに、詳しいところはわかりませんが、通貨を取り扱っている以上、ないがしろにできない部分であることは想像がつきますね。

③スケーラビリティ:スケーラビリティは、拡張性を表しています。ブロックチェーンでは、一つのブロックに記録できる取引数に上限があります。取引の数が増えれば増えるほどブロックの生成が遅延し、決済に遅れが生じることになります。これは、ユーザーの利便性の低下やガス代と呼ばれる手数料の高騰につながります。

ビットコインやイーサリアムは、③のスケーラビリティを犠牲にしています。

一方で、Polkadotなど、ビットコインやイーサリアム以後に開発されたプロジェクトは、スケーラビリティが向上していると言われています。なお、銘柄毎の特徴については今後も別の記事で扱っていきたいと思っていますので、ここでは詳細は割愛します。

■レイヤー2とは

レイヤー1の課題であるスケーラビリティの向上を図るために考案されたのがレイヤー2(セカンドレイヤーなどとも呼ばれます)プロジェクト達です。

例えば、ビットコインのブロックチェーンでは、1ブロックで記録できる取引数を増やし、決済速度を向上させるためにライトニングネットワークという方法が開発されました。イーサリアムでも同様の技術が開発されており、ライデンネットワークと呼ばれています。

このようなネットワークのことをオフチェーンネットワークとも呼びます。イメージにすると以下のような感じです。

オフチェーンネットワーク(レイヤー2)のイメージ

オフチェーンというだけあって、レイヤー2での取引記録は後々に残らず、最終的な収支のみがレイヤー1のブロックチェーンに書き込まれます。

そうすることで、記録する必要のある取引数を圧縮しているのです。

これはレイヤー2の一例であり、他にも本当に様々なレイヤー2プロジェクトが生まれており、中には独自のトークン(暗号資産)を発行するプロジェクトもあります。

なぜ時価総額上位銘柄にレイヤー1が多いのか

暗号資産の時価総額は、その銘柄に投資される額に大きく関係しています。これはそのままその銘柄の注目度の高さとも考えることができます。

レイヤー1のチェーン上でレイヤー2と呼ばれるプロジェクトが動き始めると、レイヤー2プロジェクトを使うためにどうしてもレイヤー1の通貨を使用するユーザーが増えていきます。

そう考えると、注目度の高いレイヤー2プロジェクトを擁するレイヤー1銘柄は、ユーザーが増えるため時価総額も増加すると考えられます。

実際に、初めてスマートコントラクトを実装したイーサリアムは、多くのレイヤー2プロジェクトを抱えていることもあり、注目度の高い銘柄として時価総額でも2位の座を不動のものとしています。

投資対象の銘柄を考える際に重要なことは、その通貨が「何のために」発行された通貨なのかを理解することです。そして、そのプロジェクトの世界的な注目度が、今後の価格上昇に大きく関わってくることになります。

まとめ

今回の記事では、時価総額で上位にある銘柄の特徴という観点から、投資銘柄の選定において大事な考え方について解説させていただきました。

最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。

■今回の記事のポイント
・ブロックチェーンには弱点があり、①分散性、②セキュリティ、③スケーラビリティのトリレンマを抱えている
・レイヤー1のスケーラビリティを補強するためのレイヤー2ネットワークが存在する
・レイヤー2の注目度が高いと、レイヤー1の価値が向上する可能性が高い
・投資銘柄の選定においては、暗号資産発行の背景となったプロジェクトを理解することが大切である

暗号資産の信用を裏付けるブロックチェーンには、課題もあることを見てきました。投資目線で考えるならば、今後どのようなプロジェクトが注目されていくのか、レイヤー1とレイヤー2の関係性はどうなっているのか、これらの理解が不可欠になってきます。

今後も暗号資産の役割、プロジェクトなどの視点で銘柄選定に役立つ知識を配信していきますので、よかったらお付き合いください。

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以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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