チーム開発を1年やって見えてきたもの 〜 ぼくの考えた最強のギルド 〜
文章力がないので、勢いで書く。といったものの、意外にじっくり書いてしまった・・・
この記事は「マイスター・ギルド:暑中見舞!夏のアドベントカレンダー2020」 6日目の記事です。
TL;DR
要は、自分にできることをやろう。できないことは、誰かに手伝ってもらおうってことです。
スクラム開発チームの話
まずは、直近1年くらいの回想から
1年くらい前にスクラム開発やるぞ!ってことでお客様からお話をいただき、社内にそれっぽいチームを作りました。開始当時の人数は弊社だけで、5人くらいだったと思います。
一般的な、スクラムチームのサイズです。しかし、これがうまくいかないのです。
うまくいかない、というのは、思ったスケジュールの通りに進まないのです。
お客様からの要望(リリーススケジュール)が厳しいというのもありましたが、作業に無駄があるのか、スキルが足りないのか。
ここからチーム開発改善への道が始まったのでした・・・・
原因はどこにある?
まずは、上手くいかない原因を考えました。
・個人プレイになっているのではないか
・伝達ロスが多く発生しているのではないか
・そもそもスキルが足りていないのではないか
などなど
要は個人の寄せ集めになっていて、チームプレイができていないんじゃないか、と考えました。
そして、具体的にどのようにやってきたか、ということですが、大きな部分では3つです。
やった事1:全員が参加するようにした
それまで、作業時間を確保する目的で、報告や会議等の参加はメンバーを絞っていましたが、これをやめて、デイリースクラムやスクラムイベントは原則全員参加にしました。(本来のスクラムのかたちにした)
報告や会議の参加を嫌がるメンバーも居そうでしたが、それは杞憂でした。
お客様から開発者への情報伝達が早くなり、お客様の報告もリアルな報告があがるようになりました。
また、それに伴ってチーム内でのコミュニケーションが活発になりました。今では、困ってる、とSlackに書き込めば、基本的に数分で誰かが反応してくれます。(注:Slackの流れが速すぎて見逃されて反応してくれないこともしばしばある。)
やった事2:積極的にモブワークする
不得意なことややったことのない初めての作業は、積極的にモブプロやペアプロ、モブワークを活用するようにしました。
人で作業するよりも安心感もあり、何より情報伝達が1回で済むので、全体的にスピードが上がります。
コードを書く速度も1人でやって悩む部分があるより圧倒的に早いです。しかも、出来上がるコードはレビュー済み。
やった事3:タスクを細かく分ける
タスクは管理ツールを使用して管理していますが、その粒度は最終的に1日単位まで分割するようにしています。
これは、1日の進捗を明確に見えるようにするためです。
俗に言う(?)永遠の90%にならないようにするためです。
もし、1日でタスクが終わらなかったら、それは再見積もりの対象として、できた部分とできていない部分を分割して、できた部分だけを完了にします。
こうすることで、1日で確実に「進む」ことができます。
チームとは補完し合うものである
約1年やってきて、チームとは補完しあうものだ、と考えるようになりました。
作業がうまく進まない、というのはできないことを無理にやろうとしていることが多いと思います。
できないこと、というのは自分にはその知識がないか、技術がない、つまり、不得意ということです。
でもそれは、1人でやった場合です。
我々はチームです。
できないことは、他の人に頼れば良いのです。
不得意なことがあったっていいじゃない、人間だもの。
チームで作業するメリットは、補完しあえること。
補完できるとどうなるか、1人1人の不得意な部分を、得意な人が助けることができる、ということです。
つまり、ひとりひとりが自分のベストを出せるようになるのです。
人は1人では、できることがとても少ないです。
できないことがあると、仕事が進まないことがでてきます。時間がめちゃくちゃかかってしまいます。品質も下がります。
チームでやると、スピードが早く、品質が高くなります。
ギルドの話
インターネットが普及して、世界的に知識の差が無くなりました。
リモート勤務が普及してきた今、世界的に仕事の差がなくなってきています。今後は、どんどん地方の人でも外国の人でも、一緒に仕事するようになっていくでしょう。
そうなると、地域の差がなくなって、遠くにいても仕事がよくできる人、技術力の高い人が有利になります。どんどん、技術力の差が出てきて、できる人とできない人の差がどんどん大きくなってゆきます。
できない人にとってはとても厳しい時代になるように聞こえます。
が、そんなことはありません。
「できること」というのは人によって違うものです。「よくできる」と言われている人でも、なんでもかんでもできるわけではありません。もちろんできないこともあります。
できないことがあるなら、そこができる人がやればいい。自分にできることを活かす、できないことは補完しあう。
それが大切な時代になってゆきます。
やりたい事があって、同じ思いの人が集まって、お互いに補完しながら何かを成し遂げられたらとても良いじゃないですか?
マイスター・ギルドは、それをするための組織であり、その手助けをするのが私の役目だと思っています。
さいごに
マイスター・ギルドってどんな会社なんでしょう。
システム開発はもちろんきっちりやります。
でも仕事だけじゃないんです。
マイスター・ギルドには上記のスクラムチームを中核に色々なメンバーがいます。
リモートを余儀なくされてからは、オンライン勉強会もやってるし、以前は英会話勉強会もやってました。「ねぇグーグル止めて」ってしゃべるだけの機械作ってきたり、でかいマイスター・ギルドロゴが入ったTシャツを作って着てきた人もいます。
もう、この辺の記事とか、狂ってる(褒め言葉ですよ!)としか思えない、でもそこが良いんです!
全ては学びなんだから、自由にそしてお互いに成長していける、そんなことができたら良いな〜と思い、私は日々過ごしています。
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