#928 能力に頼るな

自分の能力を自分の価値だと思いこんでいると、自分よりもできる人が現れた瞬間に自分を無価値だと勘違いしてしまう。能力で戦う舞台に自分が身を置くかぎり、いつか競り負ける瞬間はやってくる。

いくつになっても恥をかける人になる

あなたが学生で、数学が得意だったとする。
ずっとクラスで一番の成績を取り続け、
自分は「数学ができる人間」だから
価値があると思っていた。

しかし、高校に進学すると、
自分よりもずっと数学が得意な
クラスメイトが現れ、
自分の順位が下がってしまった。
その瞬間、「自分には価値がないのではないか」と
思い込み、勉強への意欲を失ってしまう。

「能力 = 自分の価値」と考えているために
起こる問題である。

能力で勝負する限り、
いつかは競り負ける瞬間が来る。
だからこそ、「自分は何ができるか」だけでなく、
「どんな人間でありたいか」を大切にすることが、
長期的な自己肯定感に繋がる。