寛容になる事と、鈍感になる事

※個人の感想です。Ⅴ界隈を応援している方にとっては不快になる内容が含まれる可能性がございます。


ブログを書きはじめて、思った事がある。

ああ、ホントに俺はⅤ界隈の事に無知だなあ、ということだ。

少しは調べてみようという事で、色々検索してみた。

まあー…

炎上記事が出てくること出てくること…

そして、もう一つ。

炎上に関しての批判とか擁護とか。

特に、炎上記事に傷ついているファンの方のブログやツイートの悲痛な事…

本当に、ずっと前から言われてる事なんだけども。

ネットの声=世間の声じゃないし、ネット=全世界ではないよ。

SNSやYouTube、ネットの世界に浸っている時間が長いと、そういう風に無意識に錯覚してしまうのは自分にも心当たりがあるので同意できるけども。

ネットは、言ってみれば拡声器のようなもんで、一部の声を大きくして「これが世論です」みたいにしてるんだよね。

某国民的アニメがGWに「不謹慎だ!」と大炎上、みたいなニュースあったけど、ちゃんと調べたら内容について批判していたツイートは11件しかなかったとか。

その11件をどっかのネットニュースが炎上として取り上げて、まとめサイトが取り上げて、みんなの目に入って「へー、炎上してんだぁ。元記事見に行ってみるかぁ」となる。でネットニュースやまとめサイトの閲覧が伸びる、と。

これでいっちょ上がり。

我々ファンが騒ぐと都合のいい方がいらっしゃる。まずこれがある。

誰も火を見てないのに、誰かが大声で「火事だー!」って叫ぶ。

それで皆逃げまどう。それで得する人がいる。

対立を煽る。陰謀を語る。そして、その煽ったり語ったりした人たちはどこの界隈の人なのか結局不明のまま。炎上した事実だけがデジタルタトゥーとして永遠に残る。

ファン同士の対立が本質じゃないと思う。

競争意識とかそういうのは大事だと思うけど、ファンの側からしたら、ライバル界隈が不祥事で落ちていって自分たちの界隈がトップになって、それでホントに嬉しいかって話。

「こりゃさすがにライバーが悪いだろ」ってのもあるけど、ほとんどはマジで「え、そんなんでこんな燃える?」みたいなのが多い。

不寛容な世の中だなあと思う。ローカルルールとか暗黙の了解とかが不安定に積みあがって行って、ライバーはその上を恐る恐る渡っているような状態。

でも、俺が本当に言いたいのは、記事を作る人とか、炎上を煽る人とかがどうこうという事じゃない。

悪意を持って行動する人に「それは悪い事ですよ」という事程時間の無駄なことはない。

悪意に対しては法や規則を示して戦うのが正解で、善意に期待して説得するのは結構時間の無駄だったりする。

自分の利益のため、もしくは明確に誰かに損害を与えるために行動しているのだから。


俺が本当に伝えたいのは、ファンの人たち。

そのコンテンツを純粋に楽しんでいる人たち。

ネットには善意も悪意も、どちらでもないものもたくさん転がっている。

それは一生かかっても拾いきれない情報量なので、自分で取捨選択していく必要がある。

だから、自分が嫌な気持ちになる情報を、わざわざ自分で拾いに行くことはしない方がいい。

ライバーはじめ、芸能界やプロスポーツ選手だってエゴサーチをしない様にしている人も多い。つまり、そういう情報を見た時に自分のメンタルに影響が出るかどうかをしっかり把握しているという事なんだろう。

悪い情報、いい加減な情報を垂れ流す輩が一番悪いのはわかっている。

ただ、ネットの特性上悪意は無くならないし、いい情報と悪い情報を切り分けて集めるのは量的に考えても難しいのだから、タイトルを見てネガティブな情報だったら無視する、気にしない、という自己防衛をしないと、悪意に押しつぶされてしまう。

「気になる」という気持ちをぐっと押さえて、無視しよう。

そして、自分の界隈の人の失言やミスには、多少寛容になる気持ちも大事だと思う。

炎上⇒休止を繰り返していったら、ライバーだって委縮してしまい、ミスを恐れて思い切ったエンタメへの挑戦が出来なくなる。

エンターテイメントの本質って「今まで誰も思いつかなかった新しい面白さ」とか「同じ内容のものでも従来と違う、画期的なアプローチ」とかを見て、驚くところにあると思う。

「でも、好き放題させたら箱自体が変に思われる!」

それはそうだ。明らかにおかしなことをした運営やライバーに対して声を挙げる事は重要だが、近年その苦言ハードルがいささか下がってやしないかと思ってしまう。

リスナーへの暴言、差別的な発言など、そういったものはさすがに文句を言っていいと思う。

活動者は何を言ってもいいわけではない。「全肯定ファン」しか認めない様な極端なライバーも、中にはいるのだから。

ただし、ファンは自分の不満に同意者を求めない方がいい。

「この人、こんな事言ってて、私不快な気持ちになりました!みんなもそう思うよね!ね!」

ツイートで不特定多数に対して自分の気持ちを吐き出すというのは、つまりそう言う事だ。数の力で自説の正当性を証明しようとしている行為だ。

あなたが推しや箱の事を思って声を出す事、それ自体は間違っていない。

だけど、そのあなたの気持ちに他人を巻き込んではいけない。

正しい事を言っている自信があるのなら、味方を探して数を頼りにする様な事をする必要などない。

そして、「私もそう思います」と賛同した人は本当に、あなたとおなじその箱の支持者なのか?個人的感情で箱や推しを貶めたい人ではないと確信できるのか?

あなたの怒りはあなただけのものだ。同じ出来事で起こっている人がいても、その理由や怒りの度合いは違う。

炎上というのは、数の力が暴走した果てに起こる災害の様な物だ。一度燃えてしまえば凄まじいスピードで広がり、個人にそれを収束させることは不可能で、起こさないようにするには、自分が火種側にならない様に気をつけるしかない。

そして、炎上した人を何でもかんでも休止に追い込むのが正しいとも、俺は思わない。

政治家や芸能人だって同じだ。

明らかにペナルティーを負うべき失策ならまだしも、「誤解されてもおかしくない表現」レベルの失言で休止はちょっと罪と罰のバランスがおかしい。

「このたびはお騒がせして申し訳ございませんでした。これからの活動の姿勢で、反省をみなさんに示していけるように心掛けていきます」

ではだめなのか。

弱みを見せた人間が徹底的に追い詰められる弱肉強食が本質なら、サバンナの動物と変わらないではないか。

ピリピリせずに、寛容な心で物事を見てみませんか。

情報に対して神経質にならずに、すこし鈍感なくらいがちょうどいいと、俺は思う。

「好きな物を、好きなように好きでい続ける」

これは実は、リスナー側にも努力や歩み寄りが必要な行為なのだ。

「自由」と「好き勝手」は違う。

そして、ライバーの人生を左右させるような影響を起こす権利も責任も、ファンの側には基本的には、ない。

「私たちが声を出さなきゃ変わらない!」

そうやって声を出すことによって起こる変化は、本当に箱や推しの未来につながるのか。

運営に対して声を上げるのは、サービス向上のために必要な事だ。運営はその意見を精査し、吟味し、必要であれば改善に動き、ファンに周知する義務がある。本質的に、ライバーに直接クレームをつけるのは、ファン側が距離感を間違えていると思う。

※謝罪や告知をライバー任せにし、ライバーを矢面に立たせる杜撰な運営も確かにいる事は認める。そう言った体制に関してはどんどん声を上げていくべきだ。


とても意見がとっ散らかってしまったが、ざっくりざっくりまとめると、

・炎上に加担するな

・嫌な情報は見ない方がいい

・ライバーのミスには寛容に

・クレームはライバーに直接じゃなく運営に

みたいなところで。


手遅れかも知れないけど、最後にもう一度言っておきます。

※個人の感想です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?