我走嘍/グッドバイ

いつだって告知が直前で本当にすみません。まあでも今回に限っては仕方なかった。無事に台中に着いています。今日で4日目!
ちょっとそれも書きたいことたくさんあるけど、とりあえずなんとかやってます。楽しすぎるし、暑すぎる。ここでは鬱になったりすることがなさそうだな、という印象です。

8/31にデジタルシングルで2曲出ました。やったね。
もう聞いてくれてますか?

シバノソウ『我走嘍/グッドバイ』(Digital Single)

M1.我走嘍(ウォーゾーラー)
Lyrics: 柴野惣
Music, Arrangement, Guitar & Chorus: 西田諒平(水槽のクジラ/swimews)
Bass & Chorus: 村岡佑樹(ARAM/エイプリルブルー)
Drums & Chorus: 堀田庸輔(kurayamisaka)
Chorus: Wataru Sato

M2.グッドバイ
Lyrics: 柴野惣
Music, Arrangement, Guitar & Bass: 村岡佑樹
Drums: 堀田庸輔
Recording & Mixing: 西田諒平
Recorded at Bookshelf Studio

何も告知しない私に代わって村岡さん(オキ兄)が情報をまとめてくれていた。しごできすぎる。ありがとうございます。
ジャケは同じ大学の写真学科の後輩が撮ってくれました。大学でアイス食べてる時の写真です。私の可愛いタトゥーがあるわね。
なんか留学が一丁前に不安だったから、笑顔!(ファンキーモンキーベイビーズ!)というジャケの感じではないなと思い、直感でこの写真だなとなった。大学最高。


M1.我走嘍(ウォーゾーラー)

我走嘍は中国語で「行くね」的な意味らしい。(「行ってきます!」は日本語にしかない表現らしい。)留学前にちょいナイーブだった自分への激応援歌となっています。

3月に行った「いつでも」のレコ発ライブのメンバー(オキ兄、ドン、西田さん)がとても楽しく、このメンバーで曲作る?/西田さんエンジニアもやる?となり決行。私がレコ発準備中にいつものコード(三月のコード)で弾き語りデモを作り、オキ兄がアレンジしてみてくれたりみんなで私の家に集まったりなんだりしたけど西田さんが明るい感じでまとめてくれて最高になった。
ちょっとナイーブだったこともあって危うく曲が切なくなるところだったぜ。日本には何もない、的な。あぶねー!何もないわけではないしな。
西田さんの紹介で初めて使わせてもらったレコーディングスタジオ・Bookshelf Studioはオシャレすぎ&音良すぎ&犬猫可愛すぎで感動。
堀田さん(ドン)の爆裂ドラムとオキの痒い所に手が届いてさらに掻いてくれるベース、西田さんのギターソロ、私の裏声と地声ギリ歌いづらすぎワロタ努力にて解決歌声を皆さんに聞いてほしいです。

M2.グッドバイ
toe、サカナクションに続いて私も「グッドバイ」させていただきます。なんか1曲目明るいのにするから2曲目はエモ/チルでいこう!とか適当なことを言ってオキ兄にトラック頼んだような気がする(適当)。曲作ってもらってる段階で西田さんが「夏の終わりに聞いて死にたくなる感じの曲だね」と言ってくれて(嘘かも)、もう死にたくなるのを目指したまである。私たちはいつでも矛盾を抱えて生きている!
作曲はオキ兄がしてくれて、歌詞は私が考えた。器用にツルッと終わらないのがいいなと思って、最後の盛り上がるところ?は私が考案しました。共同作業と言ってよければ共同作業で作った感じがある。目指している方向の意思の疎通が取れていた気がしており、よかった。(オキ兄はオキ兄の曲を提供/レコーディングするのが初めてだったらしく、感慨深いと言ってくれた)




皆さんにも私でいう19歳があったのではないか?と思います。

「モラトリアム・ナインティーン」という曲を作った時のことをよく覚えています。その時吉祥寺でバイトしていて、バイトが終わって京王線に乗っていた時に歌詞を書いた。自分のことを人間以下だと思っていて、早くみんなみたいに普通になりたいと思っていた。自分と比べて周りはなんて成功しているんだろうと思って、でもあいつの何がいいんだ?とか毒づいて、でもいくら毒付いても貯金の桁は増えず、貯金の桁が増えない限りアルバムが作れなかった。何もしていなかったし、何もできなかった。

そんな19歳を乗り越えて今がある…というのは近年のテーマだったわけなんですが(21歳、sayonaraなど)もう一歩進んで、そんな私だからこそいいんじゃないか的なことになってきました。つまり不器用讃歌です。

器用/不器用の二項対立になると途端に辛くなる。最近売れてる人ってみんな器用じゃないですか?行き着く先は権力と自分を律することのできる筋トレ賛美的な社会なのか?

いやでもオルタナティブロックが好きだし、それってメジャーへのカウンターで成り立ってるわけですよね。先人たちの「これしかできなかったもの」に心奪われ続けて25歳になってるなら、自分も「これしかできない」ことをやり続けてきたことが誇りになるんじゃないかなと思った。これは留学という節目によって荷物を全て捨て、自分のやってきたことにある程度蹴りをつける作業をしたからだと思います。まだ使えるものを捨てる瞬間は辛かったけど、抱えきれない量のものを持っても動けなくなることを知った。

パーティーは終わって青春に蹴りがつく。台湾でも青春しています。早速台湾人家族と仲良くなって夜市連れて行ってもらって最高になってる。だけど、どこかで孤独で、どこかで孤独ではないという絶妙なバランスの上に成り立っている。これが自立なのだとしたら、初めて自立できているような気がする。パーティーを続けよう、新しい形で。

とまあ、そんな感じでやっております。大切な2曲です。楽しんで聞いてくれたら嬉し〜!


柴野


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