柴漬けを作る試み②〜愚か者の油断〜
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どうもこんばんは。野食材色々を食べる試みの藤助です
今日は先日、衝動にかられ近所に生えていた赤紫蘇を毟り、柴漬けを仕込んだその後のお話をしようと思う
皆さまにとっても、恐らく反面教師的参考になるかと存じます
あの日、きゅうりと赤紫蘇を塩で揉んでお酢とみりんで漬け込むだけの簡単なお仕事を終え、私は浮かれていた。
初めて作ったにも関わらず、スピーディかつ完璧な手捌き、まさに天才的所業。これはレシピを保存しておかねば世界の損失になる。
ウキウキとメモとペンを用意し、参考にさせていただいたレシピを開き、念の為実際に使ったの分量と見比べてみる。気分は老舗の漬物屋の店主である。
てやんでぇ、儂の処方箋が無けりゃぁいけないなんて、おちおち隠居も出来やしねぇ。
どれどれ、ええと、元のレシピではきゅうり、茄子、みょうが、生姜を使っているけど、きゅうりしか無くてその他の野菜を抜いたんだよな。そんで塩が10gで野菜が500gだから塩分濃度が2%ね…
と、ここではたと気づく。
きゅうり以外の野菜を抜いて、その分の塩って減らしたっけ…?
まずい!
どったんがっしゃんとペンを放り投げ、冷蔵庫から愛しの柴漬けを取り出す。
おお、神よ。
どうか私の思い違いであってくれ。
薄っすらと桃色に染まったそれをがぶりと噛んだ。南無三。
…しょっぱい!!!!!!
クッソしょっっっっっぱい!!!!!!!
ジーザス。神は死んだ。
この明解なレシピで、ここさえ見誤らなければ、というポイントを盛大に外してしまった。出来上がるまで味見をしない系の料理において、塩分濃度は最重要視されるにも関わらず、アッパラパーな我が脳みそは変な所で思い切りが良すぎていつも大事な所でしくじるのだ。
こうなったら、もうこれしかない…
塩気が濃いなら、元の分量になるまで茄子を足せばよい!
かなりの力技だが、これできゅうりの塩気が茄子に移って上手いこと馴染んでくれれば良いのだが…
水気を含み、クッタリとした茄子をギュッギュと絞りながら、自身もぐにゃりと力が抜けて来そうだった
やれることは全てやった。あとは時が全てを解決してくれるのを祈るのみだ。
冒頭にお話しした通り、イソップ物語の愚かな登場人物たちの顛末を見届けた時の教訓位にはなれただろうか。
今後、同じ轍を踏もうとするどこかの知らない誰かの一助になったら、とでも思っていないとやっていられないのである。
とっぴんぱらりのぷう
追記
一応、塩気はどうにかなったが、香り、旨味ともにイメージしていた柴漬けとは程遠い、単に酸っぱい漬物になってしまった。
しかし、これも勉強。
どっかの発明王も、
「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」
という偉大な名言を遺している事だし、気力が湧けばまた後日、駄目ならまた来年チャレンジしてみよう。
七転八倒、試行錯誤だって、無けりゃ人生も味気ないであろう