「いただきます」と「ごちそうさま」が言えなくなったら、心か体が疲れている証拠
「人はなぜ食べるのか?」
僕は「食べることそのものが楽しいから」だと思っています。
これが動物だったら「エネルギー摂取のため」でしょう。
もちろん、人間も動物の一種なのでそういう目的はあると思います。健康的な肉体を維持することは動物にとって非常に重要なことですからね。
でも、人がなにかを食べるのはそうした目的だけではないはずです。
人は、厳選した食材を育てたり捕えたりして、その食材を美味しく調理して、お皿に綺麗に盛りつけて、友人や家族と一緒に食卓を囲んで、ようやく食事を口に運びます。
「食べることそのもの」が喜びなんです。楽しいんです。エンターテインメントなんです。
そして、「いただきます」と「ごちそうさま」はエンターテインメントのはじめとおわりを儀式です。
「いただきます」は「さあ!これから食事を楽しむぞ!」
「ごちそうさま」は「あ~楽しかった!」
楽しさをより際立たせるためにはなくてはならない儀式だと思います。
でも、自分でも気づかないうちに「いただきます」も「ごちそうさま」も言わなくなっていることってありませんか?
そういう時は、心か体、もしくは両方が疲れているはず。
食材へ感謝する余裕も、食べることを楽しむ余裕もない、ただただエネルギーを摂取するしかない状態です。
転職相談を受けていると、明らかに疲れ切った顔をしている方にお会いすることがあります。
僕は、そうした方には転職のアドバイスはしないことにしています。
彼ら彼女らに必要なのは「一旦立ち止まって、心身の健康を取り戻すこと」だからです。
心身の健康を崩した状態で、転職という人生を左右する意思決定をしても絶対にいい結果は出ません。まともな判断ができるはずがないんです。
だから、まずは休んで、「いただきます」と「ごちそうさま」を言えるようになりましょう。
「食べること」を楽しめるくらい心と体を回復させれば、今の仕事も前向きに楽しめるようになるかもしれません。
元気になったあと、それでも転職したいと思ったら、そのときは是非相談してくださいね。お待ちしています。