強すぎる数え歌 ② 旧友再会編
「なつかしいなあ。以前は空き地だったけど公園になったんだね。木がまだ残っているから、前みたいに「だるまさんがころんだ」で遊べるよ」
「そうだね、10進法に基づいて10文字を唱えていたんだね。10進法は両手の指の数だよ」「そんなこといったら〇〇ちゃんが気の毒だわ、」
「厳密にいえば、「達磨さんが転んだ」と発音するとき必ずしも10音節じゃないよね、達磨さんは三音節に発音されているもの」
「それを言い出したら、evidenceなんて、エビデンスでもエビデンスでもないじゃないか、ボクなんか留学当初は苦労したよ」
「何だよお前ら全然変わってねえなあ、数え歌の話するんだろ? だいたい、ちっとも歌じゃないよな? 「だるまさんがころんだ」なんて」
その場に居合わせた全員の顔色がみるみる「気の毒」と言われた人物と同じに染まっていく。咄嗟に耳を守ろうとしたが遅かった。
「オ、レ、は、⚫️、⚫️、ガ、キ、だ、い、〇🎵」
確かにそれは10音節だった。
410文字
エモーん、助けてーと叫ぶねぶたであった。
20文字
たらはかに様のお題に参加しています。
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