秋が好き カフェ4分33秒編 短歌入り
秋が好きカフェできがえる4分33秒となりの客はよくパフェを食い
「これは、あなたの予約投稿記事ですよね」
「はい。秋をテーマに短歌を詠む集いに参加する予定があったのです」
「いいえアナグラムですね。最初の「秋が好き」とは「空き巣が来」の意味です」
(違うって)
「あなたは無人になったカフェに侵入してレジを襲おうとした。カメラの死角で服装を変え別人となるそのタイムリミットが4分33秒」
「いえ、変装していたのはハロウィンに参加するためでした。そのとき店内のBGMがあの曲になって、隣をみると柿のパフェを食べている客がいたのです。嗚呼秋だなあと感嘆の思いを詠んだのです」
ふと相手の顔を見ると
「まさかあのときの?」
「ジョン刑事です」
「てっきりウケ狙いで警官に変装しているのだとばかり」
「この計画を指示したのは私です。警察に潜入して闇バイトで小遣いを稼いでいたのですよ。よく見破りましたね。どこに送るつもりだったのですかこの短歌を?」
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