口移しサドル 生き写しバトル編
都の大きな橋に差し掛かったときのことだ。ギアを入れようとしたところ前方に立ちはだかる白頭巾の巨漢が
「おい小僧、命が惜しければサドルを置いていけ」
などとぬかすではないか。お前か、近ごろ世間を騒がす詐取魔は。
白頭巾よ、わしの子分になれ。いずれこの先の白拍子cafe静香という店に行こう。評判の店員が口うつしで茶をサービスしてくれるかも知れんぞ(すでに茶店があったのかを含め諸説あります)わしは親の仇を討つために腹違いだが生き写し(諸説あります)の兄と対面する予定じゃ、都で従兄弟を討ち取り、一の谷合戦にては「チャリなら通れる!」「サドルを外して投げろ」これには口移しで子に餌を与えていたヒヨドリもびっくり、慌てて飛び立つその羽音に敵も退散するに違いない(諸説あります)
だが小僧よ、その後に生き写しの同族同士の陰惨な潰し合いが待っていようとは知るまい、サあドうすル?
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たらはかに様の裏お題表お題に参加しています。