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「ビール傘」晩夏編

 私の実家はスクリュー的な部品を製造していました。生前父はしばしばこんな話をしてくれました。
「奴らはひどい。喉が渇くとビールを取り上げるやで。そのくせ相手がもうこれ以上飲めないと見るやグラスにドボドボと注いできやがるやで」
 結局父はビールを飲めずにカサカサになり、翌日はあんぶれるほど飲んで絶命しました。すべてあの男のせいでした。自分だけは絶対にそんなふうにならないぞ。だがビールという飲料は本当に美味い。この美味さをひとりでも多くの人にお届けしたい。そして私は難関を突破してビール屋になりました。しかしその業界はなんとも陰謀の渦が泡立つ世界でした。ですがそれももう過去の話です。(でもまたやるかも)なんだかんだの大人の事情であの仇敵とも仲良く飲んでいるのです。


 おいまさか、私を演じているのは誰でしょう、答えは、かさいまさとさん。なんてオチは許さんぞ?


377文字

たらはかに様の企画に参加するつもりがかなり短くなってしまいました😓


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