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モンブラン失言 ② タンバリン編

 知ってるかい、村長たら次郎兵衛さんちの大きな栗の木を見上げて、
「うまそうだなあ、食いたいなあ」とつぶやいたそうだ。次郎兵衛さんは困ってしまい、ケーキ屋でモンブランを調達しようとしたんだ。でもすべて売り切れだったから、自分ちで作ろうとと試みたのさ。村人から知恵と道具を借りてどうにかそれらしきものが完成した。はじめにスーパーを何ヶ所かまわったけどガラガラの棚と信じられないほどの高値、イモにするか? カボチャ、白豆も用意した。さらパスタマシーンとモンブラン製造ガン(まれにレモン辛子ペーストが)も借りた。
 大丈夫! 空になったマヨネーズ容器にモンブランのタネを吸引する。そしてフタをしっかり閉めてお尻にいくつか穴をあける。容器を絞れば、ほらね、ニョロニョロと栗もどきぺーストが! これで村長も大満足、ジャンジャン鳴らすぞタンバリン!

 あたしは怒った。だって馴れ馴れしいジャン? こんなのセクハラ容疑だよ? と丹波の黒豆。

410文字

フィクションです。
〇〇リンは親しくない人に言われたくないですよね?

たらはかに様のお題に参加しています。

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