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The howlin'dogs 「Dogs Are Back In Tour 2024」at.神戸VARIT. 2024.3.29

大雨と聞いていたのにどういうわけか大阪は快晴で目は痒いし、肌はごわつく!おまけに革ジャンを着て出かけたら暑くてあまりにも春の訪れ方が乱暴な日。

この日はThe howlin'dogsのツアー「Dogs Are Back In Tour」の初日ということで、ザ50回転ズとのツーマンを観に神戸VARIT.へ行った。
時間配分があまりにも下手くそでライブハウスに着いたのはギリギリだったけど、開場になんとか間に合ったので良かった。
関係ないけど神戸は数えるぐらいしか来たことがないので、これからもっと行きたいと思う。
なんか素敵な街。飲み屋いっぱいあるし。

先攻はザ50回転ズで、フロアではたくさんの人が踊り狂っていた!50回転ズはいつでもめちゃくちゃにかっこいいライブバンドで、観る人が嬉しくなってしまうツボをおさえまくっている。
中でも、ダニーさんのギタープレイや振る舞いには本当に参ってしまう。ひょうきんだけど、観客よりも誰よりもロックンロールが好きだという姿勢を貫いている。何度も言うが、ギターめちゃくちゃうまくて笑ってしまう。かっこいいなあー。ドリーさんもボギーさんも大好きだ。
「ブンブンブン」が聴けるとは思わず、バカみたいにはしゃいでしまった。

ザ50回転ズとThe howllin'dogsの共通点に、自分たちで発信しながらもロックンロールをはじめとした多くのカルチャーを受け取り、フォロワーとしての部分がとても大きいことが伺える。
本当に烏滸がましいけど、そういった点で親近感というか同じロックが好きな友達のような気持ちになって嬉しくなる。好きなバンドの新譜が出た次の日に感想を言い合えるような友達。このバンドたちの好きなところ。

おなじみの「おさらばブギウギ」でザ50回転ズのステージは幕を閉じ、The howlin'dogsの出番がきた!
ステージに現れたメンバーは卸したての黒いスーツをピシッと着ていて、とてもかっこよかった。
みんなスタイルが良くて手脚が長いので、スーツの採寸時に巻き尺を2mぐらいビャーっとやられていると思う。

1曲目はこの日にリリースされたシングルでもある「風」から始まった。SNSにあげられる動画などでチェックしていたけど、この日この時の始まりの為に作られた歌なんじゃないかと思うぐらいステージにバッチリとハマっていた!
Vo.gt.であり、The howlin'dogsのメロディメイカーでもあるミズハラ コウスケ君(以下敬称でコウスケ君と呼ばせてもらう)の歌にはいつもときめいてしまう。ビートニクのような熱さを孕んだ言葉にきらきらした70年代、80年代のエッセンスをこぼした歌を彼は歌う。リッケンバッカーの音も良すぎるし、コウスケ君の歌声もやらかい棘のような声でかっこよすぎるぜ。うーん。
彼は翻訳家を目指していたこともあるらしく、贅沢をいうとコウスケ君訳のサリンジャーが読んでみたい。

そして途中でGt.voのツツミ カイト君(以下敬称カイト君)がコウスケ君とセンターを入れ替わり、彼のオリジナル曲である「GOING MY WAY」を歌ってくれた。この曲も優しくてかっこいい歌だった!この曲が始まる前に、カイト君はコウスケ君との出会いについてぽつぽつと話し、彼の信じる道を教えてくれた。出会いについて話している間、当事者であるコウスケ君は少し照れ臭そうにしていたけれど、それに反してカイト君はまっすぐな目で語っていてそれが良かった。人のことに真面目になれるやつっていいやつなんだぜ。
カイト君は青い炎のような人に思える。ステージを降りると、無口でクールな青年にみえ、言葉を選ばなければ少し怖い印象も受ける。しかし、彼のギタープレイはまっすぐで熱い熱い想いがこもっている。
青い炎は冷たくみえる。だけど赤い炎よりも摂氏が高く、はっきりと燃ゆるのだ!

Ba.vo.のモミロン君には常に感嘆するのが、バンドに加入してまだ時間が浅いながらに、ステージでの振る舞いやベースプレイの魅せ方がはちゃめちゃにかっこいいことである。こなれたステップを踏んでみたり、満面の笑顔でステージから飛び出してみたり、コロコロと彼の表情は変化する。
アイドルのような愛嬌に、自身の信じる音楽への真摯な姿勢が相まってすごくかっこよかった。
何よりも彼自身がThe howlin'dogsが大好きなことが伝わってきて、観ているこっちも嬉しくなってしまう。

Dr.vo.のイカイ ケイゾウ君(以下敬称ケイゾウ君)は今回初めてまじまじとお目にかかることができた!以前観た時はおそらくまだサポートメンバーで参加していて、正式に加入してから観るのは初めてでなんだかこっちが緊張してしまった。
細い線の体からは打って変わって、とてもパワフルなドラムだった。タイトでありながら、懸命にメンバーの動向を拾い、彼らのイメージを見事に打ち出していた。彼は最年少とのことで、ステージを降りると、なんだかまだおぼこさを感じた。
そんなギャップを埋めるかのようなケイゾウ君のドラムにはバンドに対する真摯さを感じて、年下ということもあり僭越ながら「ケイゾウくんーーーー!がんがえーー!」の気持ちになった。

ザ50回転ズの熱狂のステージに見送られ、The howlin'dogsはこれから旅に出る。
卸したてのスーツ、ギターを持って機材車に揺られて、色んな街に行くのだろう。
そんな素敵な旅の始まりに立ち会えて私はとっても嬉しかった。
素敵なライブをありがとう!
この日があまりにも良くて、ひさしぶりにブログをかいた。彼らはこれからもっと遠くへどこまでも行けるだろう。

うちのドッグとハウリンドッグス 



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