映画 そして、バトンは渡されたを観てきた
瀬尾まいこさん原作の、「そして、バトンは渡された」ネタバレを含む感想を書いてみるよ。
まだ見てない人は、観終わったら、読んでくださると嬉しいな😊🎶
実の母が亡くなり 父親が何度も変わる中
「笑顔で居るとラッキーな事がどんどんやってくるの!」
と言う実の父が選んだ可愛いお母さん、梨花の言葉を引き継いだ悲しい笑顔の主人公、優子。
家族がめまぐるしく変わる中、いつも優子は、優しい。
ブラジルに行った父から返事が来なくても手紙を書き続け
同級生の女子にきつく当たられてもありがとうと言って困ったように笑う。
好きな人が出来ても、彼女と腕を組んで歩く彼を見て引き下がって
決定的な言葉が出てこない。
優子は優しくて、そして、強い。
おそらくは、本当に愛されて育ってきた子だからだ。
そんな優子が感情的になるシーンが1つだけある。
梨花ママが亡くなった事を聞いて棺を目の前に森宮さんに怒るシーンだ。
それまでずっと親子として生活しつつも、なかなか互いに遠慮無く言い合えないままでいたのが、この時ようやく優子の感情が表面に浮かび上がる。
亡くなった梨花が託したバトンを森宮さんが確実に受け取った事が表面化した瞬間でもあった。
優子は母親を
水戸は家族を
梨花は子供を
人は失ったものを取り戻すために何よりも必死に生き続けているのかもしれない。
その先に大切な誰かがいるから
必死に走り続けて、そのバトンを渡せる。
悲しみの中に埋もれて動けなくなる瞬間を
後ろからサッと救い上げて一気に走り続けてくれる。
私にとって、そんな爽やかで、温かい涙が流れ落ちていくような心強くなる映画でした。
長文の感想を読んでいただいて、ありがとうございます!😊🍀
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