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ちょっぴり徒然なあなたへ。明るくも暗くもない散文をどうぞ。

・江戸時代では、位の高い女性が人前でおならをすることは現代とは比べ物にならないくらい恥ずかしいことだったらしい。いや、現代でも十分に恥ずかしいが、江戸時代ではそれが自殺につながることもあったとか。そのため「屁負い比丘尼(へおいびくに)」というしごとまであったらしい。うっかり高貴な女性がおならをしてしまったとき、「わたしがしました」と身代わりに名乗り出たそう。なにより求められたスキルは「演技力」だったみたい。

・味のない、ただの炭酸水を買って飲んでいる人は、かっこいいと思う。あれは、ビールやコーヒーといった、大人の世界の飲み物だ。おこちゃまのわたしは、炭酸を飲むなら味が欲しい。カロリーは気になるが、飲むなら味は欲しい。あるとき、スーパーマーケットで「ウィルキンソンのオレンジ」を見つけた。名うての炭酸水のオレンジ味だ!と飲んでみたものの、味は無くオレンジフレーバーだった。そりゃそうだ。押し寄せるコレジャナイ感。

・はじめてイヌを好きになったのは「ペエスケ」という4コマ漫画に出てくる「ガタピシ」というイヌだ。デザインはカワイイとはいえないが、性格は柴犬そのもので、雨にずぶぬれになりながらもご主人様を待つようなひたむきさだったり、捨てられると勘違いしたときはいじけたり、うれしいときは満面の笑顔になったりと、魅力満点のイッヌだった。

・学生時代にスマホがあたり前ある、という環境で大人になるのはどんな感じなのだろう。すでにその手元は世界中につながっていて、知りたいこともすぐに調べられる。動画も、画像も、音楽も、その1台で自由自在に生み出せる。誰もがその万能感のあるスタート位置からスタートして、その先に何を生み出そうとしていくのだろう。なんて考えていると、いま60歳の人たちは40歳の人たちを見て「40代でスマホがあたり前にある、という環境で歳を取るのはどんな感じなのだろう」と思っているのかな、と思った。そうですね、もっと何かできるはず、とひたすら思い悩んでいるだけです。と考えたら、10代の子たちも一緒なのかな。

・あの「吉本ばなな」さんのデビュー作にしてベストセラーの「キッチン」に収録されている「ムーンライト・シャドウ」の映画化が今月公開された。もう、びっくりである。だって1980年代の作品だよ。それがなぜいま、って。ちなみに、わたしの小説というものに対する価値観は「吉本ばなな」を読む前と後で分かれる。小説を読んで「おもしろい」ではなく「美しい」と感じたのはこの方の作品が初めてだった。

#思うがままに書いてみた

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しばいぬたろう
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