…つごもり、ってなに?
あしたは5月の「つごもり」だ。
「つごもり」とは、「月末」のこと。じゃあ「月末」でいいじゃん、と言われればわたしもそう思う。
でも、ふしぎなことばに出会うと、5歳児のような好奇心で「なんで?」と知りたくなってしまう。
旧暦は、月の満ち欠けで暦が決まっていた。
月がみえなくなる新月が1日として始まるので、その前日の「月末」には「月が籠ってしまう」。
「つきがこもる」を語源として「つごもり」と呼ぶようになったらしい。
ちなみに、つごもりの漢字は「晦」。
これは「みそか」とも読むね。
なので「みそか」は、年末だけのものじゃなくて、そもそも月末のことを「みそか」という。
ご存じのとおり、1年を締めくくる最後の日「おおみそか」は、みそかの親分だ。
ちなみに前日の12月30日のことを「小晦日」という。
「小晦日」の読み方は「しょうみそか」と読みたくなるが、実はこれは「こつごもり」と読む。
こつごもりってなんやねん、と思って生きていたが、「つごもり」を知ることで、「こつごもり」と読む理由が分かってくる。
そしてあたり前のように、ふだんから5月だ6月だ7月だと28~31日のスパンを「〇月」と呼んでいるが、これも元々はカレンダー(旧暦)が「月の満ち欠け」でが作られていたから、1ヶ月は「月」なのだ。
さらに「みそか」の「みそ」は「30」をあらわすことばであるから、「30歳」くらいの人を「みそじ(三十路)」と呼ぶんだね。
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