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北海道の離島「利尻島」で1週間ワーケーションしてみた

人生2回目の利尻島

・去年の冬に初めて利尻に訪れた際に広大で美しい自然とおいしい海産物、特に、「島特有のゆったりと流れる時間」や「温かい住民の方」に大変魅了され、ぜひもう一度来たい!と考えていました。
・そのため、今回のワーケーションステイ先にも「当然」利尻島を選択。
前回と同様に期待を裏切らない素晴らしい1週間となりました!

小樽⇒利尻島へ移動

・小樽での1週間を終え、そのまま次のワーケーション滞在先である利尻島へ移動しました。※小樽でのワーケーション体験記は前回(https://note.com/shibainu_6595413/n/n412d267de3d6)をご覧ください。
・この季節はANAが運航していない為、小樽から電車で丘珠空港へ移動し、北海道エアシステム(HAC)に乗って利尻空港へ向かいました。
・大雪のため、着陸できるか微妙なラインでしたが何とか予定通りに利尻入りをすることが出来ました。

利尻空港まで私を運んでくれたHACのATR機

そもそも利尻島って?

利尻島は日本の北のてっぺん稚内市から西へ約52km。島の西側にある「利尻町」と東側にある「利尻富士町」の2つの町からなり、島の真ん中にそびえる利尻岳をぐるりと囲む海岸線で島人は生活しています。春から夏にかけてとりどりの高山植物が花開き、全国的にも有名な「利尻昆布」や「ウニ」など日本海の海の幸や天然の恵み・湧水に恵まれた、漁業と観光の島です。

出典:利尻島観光ポータルサイト RISHIRI PLUS
https://www.rishiri-plus.jp/shima-no-susume/

利尻島の位置

利尻富士町が提供するワーケーション・移住体験プログラムを利用

・利尻富士町では、本町への移住を希望される方や島暮らしの体験をしたい方、ワーケーションでの利用を検討している方に、利尻富士町内に宿泊施設を提供しています。
・島暮らしに興味があっても、なかなか一歩踏み出せない方にとって非常に有益なプログラムだと思います。

今回の滞在先:旅番屋さん
雪で入口も真っ白笑
晴れの日にはオーシャンビューの絶景を楽しめるリビング
ここで仕事をするととてもはかどります。
晴れの日には本土の稚内まで見え、窓を開ければ最高の露天風呂になります

おススメのご飯屋さん「グランスポット」

・滞在中はコロナのまん延防止が出ていた為、あまり地元のレストランには入ることは出来ませんでした。
・しかし、宿泊先の目の前に何やら有名なお店「グランスポット」さんが営業されていたので行ってみることに。

店内

外観と内装はレトロな雰囲気で、壁の「GRAND SPOT」のネオンが非常に味がありますね。

看板猫の「くうちゃん」「タビちゃん」

店内に入ると看板猫の「くうちゃん」「タビちゃん」が出迎えてくれます。

おススメはタコカレー

利尻の新鮮なタコがたっぷりと入ったタコカレー

・おススメのメニューは利尻のタコをたっぷりと使った「タコカレー」です!お世辞抜きでタコの弾力やうまみの格が違いました。人生で食べたタコの中で一番おいしかったです!美味しすぎて滞在中に3回も食べてしまいました。笑
・このほかにも「ホタテカレー」も有名なようでしたが、残念ながら私が滞在中は仕入れがなく、次回絶対にリベンジすると心に誓いました。

自炊でも地元のグルメを満喫!

・旅番屋さんにはキッチンや食器、調理道具もついており、地元で仕入れた食材を使って料理を楽しめます。
・コロナの影響で閉まっているお店が多かったですが、利尻島の方は本当に温かい方が多く、買い物をするたびに「これ持っていく?」と地元の食材を頂けたので食材の調達に困ることは一切ありませんでした!

利尻の魚屋さんで仕入れた新鮮な「タチ(右上)」「カキ」「北寄貝」「銀杏藻=みみこ」を使った味噌汁、小樽から持ってきた「ソイの煮つけ(中央左)
タチカマのガーリックバター焼き
ホタテと銀杏藻の味噌汁、毛ガニ、地元の方に頂いたカレイで作ったムニエル
地元の方に頂いたタコ。こんなに弾力があっておいしいタコははじめてでした!
タラの頭を使った利尻のローカルグルメ「三平汁」
普段捨ててしまいそうな部位ですが、これがまた美味!
こんなおいしい部位をこれまで捨てていたなんて!と後悔しました。笑
新鮮なタラを丸ごと使った鍋
地元の方に教えて頂いたローカルフード。タラコと白菜、糸コンを北海道民が愛用するめんつゆ「メンミ」で煮込んだもので、ごはんとの相性が抜群。
利礼航路(日本酒)と海鮮の相性は最高

テレワークの環境もしっかり

宿泊施設のリビングでオーシャンビューを楽しみながら仕事をするのも最高すぎましたが、せっかくなので島内のテレワークスポットを探して、転々としながら仕事をしました!

スポット①:鴛泊港フェリーターミナル

フェリーターミナル2F。コーヒースタンドもある。

鴛泊港フェリーターミナルの2Fには電源が取れるデスクとWIFIが無料で利用できるスポットがあります。次に紹介するコーヒーショップ「PORTO COFFEE」のコーヒースタンドも併設されており、淹れたてのコーヒーを飲みながら仕事をすることが出来ます。

仕事風景

スポット②:コーヒーショップ「PORTO COFFEE」

店内

コーヒーショップ「PORTO COFFEE」は鴛泊港フェリーターミナルのすぐ横にあるコーヒーショップです。WIFIや電源完備のテーブルがあるため、おいしいコーヒーやドーナツを楽しみながら仕事をすることが出来るめちゃくちゃ雰囲気の良いカフェです。
※座席が少ない為、混雑時にはフェリーターミナルの2Fを利用するなどの配慮は必要

淹れたてのコーヒー
パンやドーナツの種類も豊富
仕事中

スポット③:利尻島の駅「海藻の里・利尻」

木の温もりと匂いを感じられる店内

薪のストーブが良い味を出している、木のぬくもりと匂いを感じられる古民家風カフェです。「島の駅」と頭に付いている通り、利尻島の特産品コーナーも併設されお土産も買う事が出来ます。WIFIや電源も利用できるのでテレワークも問題なく出来ます。

利尻昆布を使った和風パスタ
温野菜、キノコと「利尻昆布酢」の組み合わせは最高
コーヒーゼリーのパフェ
テレワークも出来ます

ドライブしつつ利尻限定の乳酸飲料「ミルピス」を買いに

利尻は景色も最高です。観光で有名な時期は夏ですが、冬の利尻もまた美しく、冷たい空気と澄んだ青空、雪景色と海のコントラストは冬ならではの景色で仕事で疲れた身をリフレッシュさせてくれます。白い恋人のパッケージで有名な利尻山は残念ながら天気が悪く写真に収めることが出来ませんでしたが、それ以外の風景も十分に楽しめます。

海辺にある漁師小屋
礼文島も距離が近く、肉眼ではっきりと見える
ペシ岬

利尻限定の乳酸飲料「ミルピス」

ミルピスとは?
1967年から半世紀以上、利尻島で販売している「ミルピス」。乳酸菌飲料ではなく乳酸飲料で、原液から手づくりしています。ミルピス以外にも、島内で採取した原料を使った無添加果実ジュースも製造しています。

出典:利尻島観光ポータルサイト RISHIRI PLUS
https://www.rishiri-plus.jp/shima-shop/milpis-store/

現在は無人販売をしているようで、その場で飲む場合は「350円」、ビンを持ち帰る場合は「410円」を集金箱に入れてます。昔懐かしい優しい味で、おいしく頂きました。

ミルピス商店入口
記念にビンも欲しかったので410円でお持ち帰り

次は夏にも来てみたい(てか来ます)

利尻の観光では珍しい冬に2回連続できたので、今年は夏の利尻島もぜひ体験したいと思っています!礼文島にも行ってみたいですし、高山植物も見てみたい。夏に旬を迎える食材も食べてみたいし、そして可能なら漁や海藻(みみこ)採り体験などのよりローカルな部分にも触れてみたいとも思っています。

ポストコロナ時代。島でのワーケーションや移住はより身近な選択肢となる

  • コロナで色々なことが変わってしまいましたが、離島を含めた地方にとっては悪い面ばかりではないと思っています。テレワークが浸透した今、企業はテレワークに投資をある程度してしまっているので、コロナ終息後も以前の対面へ完全に戻ることは考えづらいからです。

  • そしてここまでテレワークが浸透すると企業は世界中から優秀な人材を採用することや人材流出を防ぐ上でテレワーク制度の拡充は避けられず、もはやテレワークに否定的な企業は今後時代に淘汰されていくでしょう。逆に言うとテレワーク推進は人材獲得面で大きなメリットになり、また無駄なオフィスを縮小することで固定費を減らし、そのキャッシュで有事に備えたり、または成長投資に回したりとテレワークを「企業成長のドライバー」として捉える企業が増えています。

  • 従業員にとっても「本社がある場所」に縛られないことで、ストレスフルな電車通勤や都会の高い家賃から解放されるなどのメリットがあります。騒々しい都会から離れて利尻島のような自然と海産物に恵まれた素晴らしい環境でゆったりと生活をするという選択をする人が増えるというのは想像に難くありません。

まとめ

コロナの影響で時短や休業をしているお店もあったものの、以下の理由から前回以上に利尻島を思う存分楽しむことが出来ました!

  • 地元の方と交流でき、利尻のローカルな生活を楽しむことが出来た

  • 1週間というまとまった期間で滞在することで、仕事をしながら利尻で生活するという「リアルな島体験」が出来た

こういったワーケーションや移住体験プログラムは興味がある人でないと中々見つけることができないと思うので、今回の体験記やSNSでの発信でより多くの人へ「利尻島での生活」の魅力が伝われば良いなと思っています!

最後まで読んで頂きありがとうございました。
また、今回のプログラムを企画頂いた利尻富士町役場企画政策課の皆様、そして色々と調整や案内をして下さった地域おこし協力隊の梅村さんに感謝申し上げます。

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