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犬を海外へ連れて行く前のチェックポイント【海外引っ越しと海外旅行】
私たちには今年4歳になる愛犬(柴犬)がおり、今年6月に一緒にクロアチアへ引っ越してきました。
犬は7歳頃からシニア期に入るとされており、なるべく若く健康なうちに海外へ行くことを決めました。
しかし、犬が国境を超えるということは人間のように簡単にはいきません。「出国するための手続き」「相手国に入国するための手続き」「日本に帰国することも想定した手続き」が必要になります。
色々な手続きがあり、帰国するための手続きも複雑だということくらいは知っていましたが、いざやってみようとすると分からない事も多く、最終的に入国するまでは完全に不安は消えませんでした。
しかし手続きの流れを理解できると、意外とシンプル。ひとつひとつやるべきことをクリアしていけば一緒に海外へ行くことも夢ではありません。
愛犬を海外へ連れていく際の必要な手続きについては、下記のnoteに詳しくまとめております。
ただし、どの犬でも海外に連れていけるというわけではありません。
海外へ連れて行くと判断する前に、確認すべきことがありますので、このページでチェックしていきましょう。
まず確認すべきこと
海外へ連れて行くと決める前に、そもそも愛犬に適性があるかどうかを考える必要があります。
クロアチアの場合は日本からの直行便がないため、乗り換えの時間を入れても17時間ほど掛かりました。普段から乗り物移動に慣れている子であればあまり不安はないかもしれませんが、長距離の移動ができるかどうか次の項目を確認してみましょう。
①乗り物には乗れるか
私の愛犬はこれまでに乗り物で体調を崩したことがありませんが、乗り物が苦手な子もいます。
車に乗せるだけで乗り物酔いをしてしまう子や嘔吐してしまう子は、国内の短距離移動でも難しいため、海外への渡航は諦めざるを得ません。
海外となると長時間の飛行が避けられず、空港に行くまでの移動なども考慮すると、乗り物に弱い体質の子は渡航を控えるという結論になるでしょう。
②分離不安症ではないか
一部の国際線では小型犬に限り、一緒に機内で過ごせる路線も運行されていますが、ほとんどの場合、犬は貨物扱いとなりスーツケースなどと同じ貨物室へ入れられます。
空港のチェックインカウンターで犬と離ればなれとなり、到着地の荷物受け取り所までの間はペットがひとりぼっちの状態となります。
国際線の場合、多くの航空会社が1便につき1~2頭までしかペットを輸送しないため、貨物室でも他のペットもおらず、ひとりぼっちになる可能性が高いです。
そのため、飼い主さんと長時間離れることが耐えられない分離不安症の子にも、海外への渡航は不安が残るでしょう。
③病気をしていないか
飛行機による長距離移動で離ればなれになっている間は食事を与えることや薬を投与することもできないため、物理的に看病ができない状態となっても大丈夫かも踏まえて検討する必要があります。
また、相手国によっては入国要件に引っかかる可能性も。クロアチアの場合、狂犬病を除けば、どの病気だとNGという要件はありませんでしたが、必ず行き先の国での要件を確認の上、ご検討ください。
最後に
愛すべきペットといろんなところへ行って、一緒にたくさんの経験を共有したいと願う飼い主さんは多いことと思います。
そうはいっても何が起きるか分からない海外渡航。いろんな不安が付きまといますが、まずは健康第一。愛犬の健康状態を考慮し、行くべきタイミングや要件などを踏まえて準備を進められると良いでしょう。