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「300年の隔たり」2022年5月22日の日記
・午前10時半には国立劇場にいた。
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・去年、初めて文楽(人形浄瑠璃)を観てからというものそれなりにハマって、誘われたら都合の合う限り必ず行くようにしている。
・今回は11時開演で、名作「義経千本桜」から3つの場面が抜粋されて上演される回があったので、これに美術館仲間6人で行った。
・今回の場面での主役は狐の子。
・狐の子は義経が帝から貰い受けた「初音の鼓」という太鼓を狙っている。実はこの太鼓は、かつて千年の命を保ち、神通力を得た母狐と父狐の皮を用いた鼓だったのです。
・小狐にとっては、それまで宮中に保管されていて近づけなかった初音の鼓が、義経が帝から貰い受けたことでようやく外に出され、待ちに待った両親との再会というわけです。
・小狐が親孝行したいと今日まで待ち続けた期間は実に400年。
・お話の最後、義経は小狐に初音の鼓を返し、お礼に小狐は義経を神通力で守ると約束し、桜の花びらと共に飛び去ります。
・小狐との別れを悲しんだ初音の鼓が、叩いても音が鳴らなくなる場面。小狐に返された初音の鼓が再び明るい音を奏でる場面。この演目では無言で感情を語る場面が多いけれど、その語られた無言の感情が、なぜか文楽の舞台では会場全員で間違いなく共有できていると感じる。
・あの客席の不思議な一体感は、舞台上の人形使いを中心に、客席の1人1人が視線と集中力の糸で繋がっていて、かつその糸は全員に対して同じ強さの力で、客席から舞台に向けて引っ張られている。そんな感じがする。
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・舞台を見終わったら13時を回ったところ。わたし達は国立劇場からそれほど離れてない中華屋さんでご飯を食べた。お店の名前は忘れました。美味しかったです。
・この日は文楽だけでは終わらない。
・夜は、江戸時代の文化である文楽からは時代を300年進めて、めちゃめちゃ現代の、そして最高のインターネットのイベントに行きました。
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・オモコロの「最高のオンラインイベント」の現地観覧です。
・現地観覧に当たったのです。
・100名だけの現地観覧に。
・しかも前から2列目。今日死ぬのか?
・かれこれ4年くらい(この当時は3年くらい)観続けているオモコロチャンネルの皆さんが、オモコロのweb記事時代から数えればもう15年くらい見続けているメンバーもいる皆さんが目の前に現れたので、「なんてことだ・・・・・・」と思った。
・永田さん、原宿さん、加藤さん、ARuFaさん、ダ・ヴィンチ・恐山さん、そしてゲスト出演のかまどさん。「なんてことだ・・・・・・」とは思ったものの、あまりに目の前に皆さんが急に揃ったのが信じられず、精巧なホログラムを見ている気分だった。最初から最後まで。
・ちなみにこの写真はイベントの一番最後、唯一写真を撮っていいシーンだったのだけど、今これを見返してももはやいつものネット記事の画像で見る感覚で見ているので、この人たちのリアルさを思い出せないでいる。
・イベント自体は笑いすぎたのとくだらなすぎたのとで何も覚えてないです。
・イベントの円盤買お。