「うっぷんの波に乗ったカニ」2021年2月8日の日記
・音声SNSのClubhouseが流行っていて、私も毎日のようにいくつかのルームに入っては他人の話を盗み聞いている。
・ただこのClubhouseは、始めるには知人に招待してもらう必要があるので、まだユーザーの広まり方は限定的みたい。(それでも一気に日本人ユーザーが増えたことで最近は配信が不安定になることがあるらしい)
・そういうわけで始めたいのに始められないというユーザーも多い。
・そのうっぷんが溜まった結果(?)世にひとつのClubhouse代替アプリがリリースされた。
・C"r"abhouse。
・起動するとどこかの部屋の一室が表示され、そこにトップ画面と同じカニが横歩きしている。そのカニは、Crabhouseユーザーの誰かがゲームを起動するごとに数が増えていき、私が起動したときにはすでに部屋の床一面がカニに覆われていた。
・基本的には、ただそれだけのアプリ。
・ちなみにアプリの評価は爆裂に良い。
・このゲームを作ろうとしたきっかけの正確なところは制作者のRyota Ikegaiさんしかわかり得ないけど、世間のうっぷんの向かう矛先に、作り込まれた本気のネタゲームを置くっていうアイデアとクリエイティビティをほんとうに尊敬しちゃう。
・エイプリルフールの時に、各ゲーム制作会社が、自社の本家のゲームをパロディにしたミニゲームをアプリとしてリリースすることがあるけど(FGOとか代表格だよね)、そういう類いのパロディゲームはルールと操作性が単純であればあるほど拡散性があるので、このCrabhouseはバチッとそこにハマっているし、アプリとしても面白いし、カニもなんだか愛嬌のある姿をしているし、ついでにアプリのアイコンも本家のClubhouseに寄せているし、マーケティングのお手本として教科書に載せたいレベル。
・まだ読んでないけど、最近美術館のマーケティングの本を買った。
・私自身は仕事でもプライベートでもマーケティングに関わることは全くないけど、美術館というインテリなイメージのある場所が、どういう宣伝広報をしているのか興味があるので買った。
・学生時代に学芸員課程を取っていたときも、マーケティングの授業は好きだった。フルーティストとしての活動の中で自分で実践するよりも、単純に先生がスライドを使って紹介してくれや世界中の美術館や博物館の宣伝広報の工夫を見るのが好きだった。
・工夫された宣伝広報はそれ自体がアートになりうる。
・話がマーケティングになったので、もう一冊、マーケティングについて書かれた本でおもしろかったのを紹介します。
・きっかけは従姉妹がこれを読んでいたことで、私も興味を持ってこれを買って読んでみた。2年くらい前のことのような気がする。
・著者の田村麻美さんは現役で活躍される税理士さん。
・本書では子供時代から現在までの生活や、”ブス”という印象との付き合いを赤裸々に語りつつ、自分自身を世の中にどうやってマーケティングしていくか、を書かれている。
・別に企業や独立を考える人じゃなくても、勤めている先で人間関係を安定させて豊かにするために役立ちそうなことがいくつか書いてあった記憶なので、もし興味があったら読んでみてください。
・私も何年か社会人生活を積んだいま、もう一度読み直してみようかな。