「九州の前川建築をめぐる旅(2日目)」2022年3月30日の日記
・朝8時半頃の博多駅。
・今日は朝イチから新幹線で熊本へと向かいます。
・九州新幹線はカッコよくて好き。九州新幹線に限らずJR西日本の電車はみんなかっこいい。前に湯布院と博多に行った時に乗った特急ゆふいんの森もカッコよかった。
・40分ほどで熊本駅につきました。
・熊本Tips:熊本駅構内には首から下が埋められたくまモンがいる。
・熊本駅の駅舎は熊本城をイメージした黒くてかっこいい建物。
・熊本に来るのは中学の時の修学旅行で九州に来た時以来なんだけど、この修学旅行はそれなりに楽しかったはずなのにも関わらず、自分でもびっくりするくらい記憶が残っていないので、全く初めて来たような気分だった。
・駅前にでっか花が咲いていた。
・熊本県にある前川建築は、熊本県立美術館。
・この美術館は熊本城の敷地内にある。
・熊本駅前からは路面電車に乗って熊本城前で降りてから歩いていくルートが楽。
・新幹線の熊本駅の真正面にある路面電車の駅で待っていたら、しばらくしてかっこいい路面電車がきた。
・熊本城近くで降りて、お堀の周りで満開に咲く桜を眺めながらお城へと向かう。
・お城の敷地内。
・熊本城は敷地の右側に。そして左側、二の丸の中に熊本県立美術館はある。
・敷地の入り口はくねくねした通りにお店が並んでいて楽しい感じになっている。
・三重の伊勢神宮のところとかもそうだけど、大抵こういう場所は、いろんなお店があるように見えて経営元は一社だったりするのでどこで買い物しても同じ会社に利益がいくようになっている。(ここがそうかは知らない)
・丸々した犬がいて良かった。
・二の丸の場所は広々していて、遠くに熊本城の一部が見える。
・この熊本城が見える場所から回れ右してまっすぐいくと、すぐ目の前に熊本県立美術館が見えてくる。
・美術館の入り口。
・前川建築ではお馴染みの穴の空いた打ち込みタイル。
・美術館正面。
・東京都美術館、国立西洋美術館の中庭、国立音楽大学講堂などでも見ることができるH形の照明。
・美術館の入り口正面。
・竹筒を繋いだような特徴的な照明。
・この青色は前川建築でいうところの「成層圏ブルー(前川が「成層圏みたいな青色」と言ったことに由来する)」に当てはまると思うけど、初期の成層圏ブルーはもっと水色に近い色だったらしく、青森県弘前にある木村産業研究所や、県立弘前中央高校の講堂などで見ることができる色に近かったらしいという話がある。
・美術館の地下部分。
・縦向きと横向きのタイルがジグザグに組み合わさった「網代(あじろ)貼りタイル」。福岡市美術館でもそうだったけど、やっぱりここでも建物の外側と内側の床で同じタイルを続けて使っているので、来館者は外から建物の中に入った時にも違和感を感じないようになっている。
・ロビー部分。
・熊本県立美術館で一番特徴的なのはこの天井かもしれない。
・青色がすごく綺麗で、格子状に区切られた作りもかっこいい。
・渡り廊下があって、奥に見えるのはレストラン。
・渡り廊下から入り口側を見たところ。2階へ続く階段の先は展示室になっている。
・下の階には無料で見ることができる装飾古墳室がある。
・薄暗い展示室で古墳とその時代に関係する装飾をテーマに展示がされている。
・せっかくなのでミュージアムレストランでおやつを食べることにした。
・まだ全然午前中だったので、朝ご飯とお昼ご飯の間に食べるおやつということになる。
・レストランは建物の中の席と、外のテラス席とがある。まずは中の席でデザートをいただくことにした。(午前中なのに)
・こういう照明、前川の建築っぽ〜〜と思う。
・季節限定の桜のアイスと抹茶のロールケーキ、それと紅茶をいただきました。爆裂にうまい。おすすめです。
・熊本県立美術館のロビーには、スリットのようになっている縦長の窓があって、西日がそこから差し込むと、午前中とは全然違った雰囲気になると聞いていたので、それを見たくて夕方までしばらく時間を潰すことにした。
・美術館を出て熊本城へと向かう。
・桜、超満開。
・おお。
・良い〜〜〜〜。
・熊本城は黒くてかっこいい。
・中学校の修学旅行の時にも熊本城は来ているはずなんだけど、やっぱりさっぱり記憶がない。熊本にいる間だけ気絶してたのかもしれない。
・天守閣から見た街側の景色。
・天守閣から熊本県立美術館がある方を見る。
・すると、美術館はけやきに隠れてよく探さないと見つからない。
・熊本県立美術館の設計を前川に依頼するにあたって、この二の丸の良い場所を提供したのは当時の県の職員さん。
・ただ前川は、天守閣からこの公園方面を見た時の、市民にとっては慣れ親しんだ景色をできるだけ変えたくないと思い、あえて天守閣からは目立たない設計をした。
・本で読んだり写真で見たりして知ってはいたものの、こうして直接自分の目で目にするとその意図や巧さが直に感じられる。
・桜、超満開。
・敷地の入り口まで戻ってきてお昼を食べた。美味しい。
・西日が差し込むまではまだしばらく時間があったけど、再び美術館に戻って展覧会を見にいくことにした。
・戻ってきました。
・こちらの展示に行きました。数百円だった記憶。安い。一部の作品は撮影することもできた。
・わたしは絵画ではルノワールが一番好きなんだけど、初めて観る作品があったので良かった。こんな数百円で観られるなんて。
・美術館の外側から見たところ。
・この大きな窓の格子を見ると前川っぽ〜〜と思う。
・綺麗な西日が当たるまでの時間、今度はレストランのテラス席で紅茶を飲むことにした。
・そういえば今日は雨の予報だったんだけど、朝からずっと晴れている。レストランのおばちゃんも「晴れて良かったね〜」と話しかけてくれた。晴れて良かったね〜。
・紅茶を飲んで1時間くらいぼうっとしてからロビーに戻った。
・そうこれこれ!
・ロビーの一角、西側に縦長に開いたスリット状の窓ガラスから西日が差し込むと、ロビーの雰囲気がガラッと変わる。
・色を出すのに苦労したという壁にも明かりが反射して、わずかに彫刻の影を作り出して綺麗。
・綺麗な西日。
・見れて良かった〜。満足。
・熊本駅からバスで空港へ向かい、夜の便で東京に帰った。
・これはそのバスに乗っている時に見たかっこいい団地。