黒柴的パンセ #32
黒柴的スポーツ考 #2
「そこまで(トレーニング)して、やる気はないみたいです」
これは、会社でロードバイクを購入した後輩がまったく乗らない(トレーニングとして)ので、後輩の中の良い友人に聞いた話である
この話を聞いて、黒柴が思ったのは、以下のようなことである
スポーツを趣味にするということは、トレーニングが必要なのでは?
では、ロードバイクに乗るということは、スポーツなのだろうか?
いや、その前にそもそも「スポーツ」とは何か?
そもそも「スポーツ」とは何なのだろうか?
Wikipediaには、以下のように定義してある
スポーツ(アメリカ英語: sports、イギリス英語: sport)は、一定のルールに則って技術の優劣を競う活動(競技)の総称である
これは、競技自体が「技術の優劣を競うもの」という定義であって、その教義を個人で楽しむ⇒技術の優劣を競っていない⇒すなわちスポーツではないということではない
ただ、これは上記のように少し分かりにくい定義だと思うので、黒柴は以下のように定義している
「スポーツとは、身体を使う活動であり、その活動を楽しむためにはトレーニングを必要とする」
では、トレーニングが不要な身体を使う活動とは何なのか?
黒柴は、これを「レクリエーション」と定義している
例えば、「だるまさんが転んだ」や「ハンカチ落とし」のような活動が、レクリエーションに当たる
これらを楽しむためにわざわざトレーニングをする人は居ないと思うし、トレーニングをしなくても普段の体力だけで十分楽しめる
このように「スポーツ」を定義すると、「スポーツを楽しむ」、「スポーツを趣味とする」ためには、「そのスポーツを行うためのトレーニングが必要不可欠である」ということである
いわゆる「大人のスポーツ」としてよく取り上げられる「ゴルフ」というスポーツがある
ゴルフが大人のスポーツと言われる理由はいろいろとあるが、その一つは「小人数でパーティを組み、一日かけてコースをラウンドすることで、濃密なコミュニケーションが取れる」ということだと思う
いわゆるエグゼクティブ層がゴルフに勤しむ理由の一つは、この「競技を行う中でのコミュニケーション」だと思う
ただ、これは簡単なことでない
そもそも「コースに出る」、「他の競技者と一緒にラウンドする」ためには、「自身がある程度、打球の方向、飛距離を制御する技術を持つ」ということが必要となる
打つたびにOBを繰り返していたのでは、他の競技者と一緒にラウンドする資格がないと思うし、他の競技者も迷惑だろう
という訳で、コースデビューをするためには、練習場でのトレーニングは欠かせない
レッスンプロなど他者の指導を受けることも必要だろう
これは、ゴルフ以外の「スポーツ」にも言えることだと思う
では、「ロードバイク(に乗る)」ということは、「スポーツ」なのか?
次回は、これについて掘り下げていきたいと思う