黒柴的パンセ #58

黒柴がこう思う#01

ここでは、過去の体験とは別に、黒柴が何を考えているかを述べていく。

SES企業ってどうなの?

ここ4回ほど、黒柴が経験したことを元に「SES企業ってどうなの?」ということを書いている。
このきっかけは、以下の記事を見つけたからである。

黒柴がIT業界で働き始めた35年くらいまえから、この業界の在り方は全く変わっていない。相変わらず、SIerとそれにぶら下がるソフトハウスというSES企業という構造は健在で、この業界で働く大多数のエンジニアは、SES企業に所属していると思う。
では、SES企業で働くことってどうなの?ということを、黒柴の体験から述べていきたい。

SES企業で働くことのメリット

SES企業に就職することのメリットは、たった一つしかないと思っている。
それは、黒柴自身がそうだったように、この業界に足を踏み入れる敷居が低いことだ。
昨今は技術者不足のため、即戦力となるような経験者を募集していることが多くなってきたが、少し前までのSES企業は、初心者、未経験者大歓迎だった。
これは、パンセ#54で書いたように、初心者と言えどもある程度の契約単金でSIerに投入することは可能であったため、新入社員ということで人件費が抑えられれば、それは即利益につながったからである。
だから、黒柴が最初に入社したソフトハウスも未経験者大歓迎で、逆に経験者の中途採用は一切行っていなかった。

今の自社も同じである。新卒採用にこだわって、中途採用は一切行ってこなかった。ここ数年のエンジニア不足で、今までBP(ビジネスパートナー)と融通しあっていたエンジニアの確保も難しくなったため、慌てて中途採用に踏み切ったが、それまでのノウハウが著しく不足しているため、まったくと言っていいほど、成果が上がっていない。
理由としては、この先、こういうビジネスを展開していきたいから、こういう人材を採用したいなどということがまったく考えられず、只々頭数が増やせれば良いという採用条件を出すために、給与などの条件面で折り合わないのだ。

そのため、現状の採用は新卒、および第二新卒あたりが主力になっている。
当然だが、経験が無くても何ら問題はない。
また、大学でコンピュータ工学を専攻した者は、それなりのメーカーに就職してしまうため、就職して初めてプログラミングを学びますというものがほとんどだ。
そういう意味でも、SES企業に就職することは敷居が低い。
ようは、やる気とコミュニケーションスキルがあれば、たいてい採用される。

デメリットは、あまりに多すぎるので、次回にまとめて整理したい。


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