【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.17 「金具その2」

ポイントと同じように、金具の配置や向きで様々な動きをサポートします。
野球でもアクセル(推進)とストップだけでなく、回転や切り返し動作があります。

なので、もちろんバランスはとりますが、その中でも例えばアクセル寄りはつま先側に金具を多くしたり、
(ちなみに、陸上短距離用は前にしかピンがありません)
安定性や踏ん張り寄りはかかと側に3本、4本置いて確実なグリップに繋げたりします。

回転の起点になる母指球の金具にこだわりつつ、一番当たりも気になりやすい場所なので、足の骨格など構造を考慮して、なんてことも。
他には動作理論に合わせてたくさん金具を付けたり、軽量や低価格用に少ない数にしたり。

金具そのものも、まっすぐだけでなく、V字やM字、Y字とかまで出てきて引っ掛かりを考えていますね。
また、ほとんどは樹脂ソールにかぶす為に直角近く曲げるのですが、さらに削ってまっすぐのまま取り付けるような試行錯誤もしています。これもまた大変な取り組みで、、、割愛しますが、埋め込み主流の中でもまだまだ進化はありそうです。

次回、「金具の番外」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。