おもしろい企画ってなんだろう
みなさん、こんにちは。しばです!
今日は、「おもしろい」という言葉について考えてみます。
今回扱う面白いというのは、お笑い芸人的な面白さではなく企画的な面白さを前提とします。
「この企画、ぱっとしないんだよなぁ」
こんなことを言われることはありませんでしょうか。
自分が必死に考えたり、論理的に考えたつもりでも、いざ出してみると、
このような評価を受けることは多々あるかと思います。
僕自身も、よく言われましたし、どうすればよいのかもわかりませんでした。
ただ、自分なりに過去にバズを生んだ企画を分析してみたり、企画系の本などを読んで共通点を見つけたので、共有していきたいと思います。
■結論
「おもしろさ」 = 「問題力」×「解決力」
結論として、企画の面白さは以上のような式で表せます。
斬新なアイデアとは、取り扱っている問題や解決法が見たことがない、
もしくは問題も解決法も見たことがないという状態を指します。
詳しくは次のセクションで解説していきます。
■おもしろさを構成する要素の問題力について
まず、これがかなりの大前提なのですが、アイデアには必ず問題が必要です。
アイデアは問題を解決するために存在しているともいえるでしょう。
なので、どのような「問題」を取り扱うかがかなり重要になってきます。
例えば、誰も共感できない問題を取り扱った場合だと、以下のようになります。
(共感されにくい例)
・テレビを見ているときに、手がかゆくなる
・トイレは和式じゃないとできない
・「め」と「ぬ」をいまだに見間違う
逆に共感されやすい例だと以下のようになります。
(共感されやすい問題)
・海に遊びにいくと、ゴミがよく落ちている
・モチベーションを維持することができない
・残業が多く、休みが少ない
少し極端に書きましたが、どの問題を扱うかによって、そのアイデアの価値は変動します。
意外と自分で考えてみた時には見過ごされがちな点なので、気を付けましょう。
≪まとめ≫
問題は共感が得られやすいものを取り扱う
■もう1ランク上の問題力、インサイトについて
先のセクションでは、問題力とは共感が得られやすい問題だと述べましたが、
実は、もう1ランク上に問題力を上げる方法があります。
それは「誰も気づいていない問題」を取り扱うことです。
正確に言うと、無意識に不便だと思われいることを取り扱うことです。
人はなにか不便があったときに無意識に不便だと思っていますが、それを問題だとは認識していません。
このような、表面上に出てこない問題のことを「インサイト」と呼びます。
インサイトの例は以下のようなものです。
・カフェでスーツを脱いだ時に置き場所に困る
・自販機の取り出し位置が低い
・文字で感情表現するのが難しい(特に社内メッセージ)
上記のように、多くの人がまだ取り扱っていない問題、もしくは気づいていない問題を取り扱うことができれば、他の企画と差を広げることができます。
例えばですが、3つ目をさらに発展させて考えると、可能か不可能かどうかは置いておいて次のようなことを考えることができます。
・文字で感情表現するのが難しい
→テキストを入力した後に、テンションを選ぶことでテンションに合わせたテキストを自動生成することができるAI
いかがでしょうか、なんだかワクワクしてきませんか?(笑)
このように、どんな問題で勝負するかで企画の見栄えがぐっと変わってきます。
もちろん、インサイトを扱う場合でも共感が得られなければ意味がありません。
むしろ、インサイトを扱う場合は自分だけでしか考えていなく、共感が得られない場合の方が多いので、特に注意しましょう。
≪まとめ≫
誰も気づいていない、もしくは誰も扱っていない問題を扱うと問題力が増す。
→ただし、自分本位になる可能性があるので共感が得られるかまわりに聞く
■おもしろさを構成する要素の解決力について
さて、つぎは解決力についてです。
今までは、面白いアイデアには問題が必要だ!と述べてきましたが、同じように解決力も必要です。
むしろ、面白い問題を取り扱っていても、解決できていなくては意味がありません。
また、二次的な問題を起こしていては解決法としてスマートとは言えません。
二次的な問題例
・莫大なコストがかかる
・そのアイデアで誰かが損をする
・環境的に問題が発生する
・倫理的に受け入れられない
・ユーザーがそのアイデアを扱うのに何かしらのハードルがある(高齢者専用のアプリとか)
上記にあげたような二次的な問題を発生させずに、きれいにワークさせる必要があるのです。
これこそが、解決力の神髄だと僕は思っています。
≪まとめ≫
解決力とは、二次的な問題を起こさないことを指す。
■総まとめ
・問題は共感が得られやすいものを取り扱う。
・誰も気づいていない、もしくは誰も扱っていない問題を扱うと問題力が増す。
・解決力とは、二次的な問題を起こさないことを指す。
いかがだったでしょうか。
今回は具体的な発想法などではなく、前提となる知識について共有してみました。
これを知っているか、知らないかではアイデアを考えるときにまったく違うことになると思います。
具体的な方法については、またどこかのタイミングで紹介させてい頂きたいと思います。
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