複業を始めるか迷っているあなたに読んでほしい、複業の心得とは?(後編インタビュー解説)
みなさんこんにちは、そしきのコーチ編集部のさおりゃんです。
本日は、先月までこまっちゃんと共にPJTをされていたえんどぅーさんの「初めての複業について」のインタビュー後編をお送りします!
後半はこまっちゃんによる解説パートです、ぜひご覧ください!
はじめの一歩は自分の武器を理解するところから
前編インタビューはこちら(えんどぅーさんの初めての複業の心得)
後半は、えんどぅーさんのお話を振り返りながら、「複業をはじめられる方」に向けて「複業の心得」を考えていきたいと思います!
えんどぅーさんのお話を聞いて、そもそも複業を始める最初の一歩がとても難易度が高いと感じたのですが、いかがですか?
ーそうだね、以前より増えたとはいえ、まだまだ複業している人が少ない中で、案件をもらう、声をかけてもらう、という最初の一歩をどう始めるか、に悩んでいる人は多そうだよね。自分の可能性を拡げたり、深めたりするために複業案件を継続的にもらう事も大事だけど、限られた時間でどう営業活動するかも難しい話だしね。
そうですよね、、ちなみに、こまっちゃんはいかがでしたか?
ー最初はコーチになりたい方(to C)に向けて支援をしていたけど全然上手くいかなかったんだけど、コーチングの対象を経営者の方(to B)にピボットしてからは少し順調に進み始めたかな。そのために顧客と多く出会える場所にどんどん足を運んだし、ニーズがあればぜひ紹介してください!と伝えていたよ!
なるほど、自分の強み・売りポイントを自身で理解できていることと、出会いの場に積極的に足を運ぶこと、がポイントの1つになりそうですね!
ーそうだね、えんどぅーさんとの案件も知り合いの方に紹介してもらったんだけど、以前からこんなお手伝いができますよと伝えたことを覚えてくれていてお声がかかったんだ!
武器を活かせる場所に常にアンテナを張る
すごいですね!ニーズが生まれてからではなく、ニーズが発生しそうなところに先に営業に行かれていたとは、、、。複数案件を同時並行で進めていらっしゃるなかで、どのように時間を捻出されていたんですか?
ー先方やえんどぅーさんとの最初の擦り合わせは密にやりつつ、プロジェクトマネジメント力というご本人の強みが活かせると思ったタイミングでほぼ全てお任せすることができたんだ。
なんと!まさに武器を活かした複業だったんですね。今回のように、どのタイミングでどこまで任せて頂くのか、その擦り合わせはいつどちらから発信するのかとかって、悩みがちなポイントですよね。。。
ーそうだね、特にスピーディーに対応する必要がある案件(採用代行)だったから、限られた工数でしか動けないとか、工数が増える場合は追加費用を頂くとか、先方に交渉もしていたよ。
裏側でそんなことが・・!こまっちゃんからみて、えんどぅーさんに任せたくなったポイントはどういったものだったんですか?
ーたくさんあるけど、積極的に仕事を巻き取ってくれたんだよね。最初は、2人で相互に補う形でやっていたんだけど、えんどぅーさんが責任を持って前に進めてくれる意思を感じていたから、安心して任せることができたよ。
裁量と自由を得るためには、何より信頼関係が大事
なるほど、複業人材としては、任せてもらえることが増えることで、自由度も比例して増しそうですね。おんぶにだっこ状態を早く脱却するために、何が鍵になりそうですか?
ー今回でいうと、信頼関係の構築に丁寧に時間を使えたことがポイントだったかな。最初PJTが動かなかった時も、どう進めていく?と2人でよく相談していたんだ。最初に大枠の方向性が決まっていたり、お互いをよく知ることができると、その後の連携はかなりしやすいと思うな。今回も最初の大きな方向性を決めることができたから、後半は手を動かすことがメインになってきて全ておまかせすることができたよ。
最初にコミュニケーションを密にとることが大事なんですね。
ーそう!最初が肝心だね。何をどこまでやるかのコンセンサスをとることや仕組み化する事が、その後を楽にする秘訣だね。
小さく始めることで理想の状態へ近づいてゆく
なんだか本業にも通じるポイントな気がしました。複業を始めるか迷っている方の多くは、主に時間の観点で複業と両立できるかを悩んでいる方も多いように思います。
ーそうだね、まずは自身のキャパを知ることと、小さく始めることがポイントかな。ここまでならできるという自分なりのペースを掴むのが大事。もちろん、もっとできる人は増やせばいいから最初から大きな案件は受けない事が大事だね。
あとは、本業の残業時間を調整して減らした分を複業の時間にしている、という人も多いかな。そうやって、自分にとっての理想なバランスを探っていくと、自身が望む状態に近づけていけると思う。
確かに、シンプルに働く時間だけが増えてしまうとはたらくWell-being実感は下がってしまいそうですしね。。
ーあと、複業人材を活用できる環境を作っている経営者は適切にコミュニケーションを取れるのだけど、抵抗感や複業させると辞めちゃうんじゃないか、ちゃんと仕事してくれないんじゃないかという誤解をしていると、複業スキーム自体を取り入れにくい実態もあると思うんだよね。
足し算から掛け算になってゆく
そうですよね、、私自身、結構本業は忙しい方なんですが(笑)同僚から、「複業までやってすごいね!」と言われることも多くて、本業の上に複業がどーんとのっている感じだと思われていると思うんですが、私としては本業の横に複業があって、境目が曖昧になっていくイメージなんですよね。互いに影響しあって形が変わっていくイメージなんですが、ただこれは恵まれている環境があるからで、誰もが感じられているものではないなとも痛感してます。
ー確かに!うまくいき始めた時って、上でなくて、ナレッジを循環させられているというイメージかも。今回のように、自身の強みを活かそう・伸ばそうと思っていて、本業⇄複業の循環サイクルがつくれるとうまくいきやすいというのは自分も実感してるよ!
そうですね。だとするとえんどぅーさんも仰っていましたが、本業・複業にかかわらず、自身の強みやスキルをいかに伸ばして、外でも(個人として)使える武器に変えていくかが大事になりそうですね!!
【編集後記】
えんどぅーさんが何度も口にされた「リアル」という言葉に、実際に沖に出てみる(本業とは違う世界で働いてみる)事の大事さを改めて感じました。仰られていた大変さもやりがいも、脳内だけで想像することと手足を動かして“リアル”に体験することでは雲泥の差があるんですよね。複業を始めるか迷っている方、会社の看板ではなく個人で戦い評価を受けるのは誰しもが怖いはず。一方で、自身の現在地を知り、自身を磨くために何度でもトライできる場所であると思えたなら、もう少し身軽に一歩踏み出せるかもしれません。まずは小さな一歩から!