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普通って何だ?

小学生の頃、床屋に行って理容師さんに
「今日はどうしますか?」って聞かれると
「普通でお願いします」と答えていました。
すると普通に仕上がりました。
その頃は、まわりを刈り上げて上の方は坊ちゃん刈りにするのが、いわゆる小学生らしい普通だったと思います。

小学生らしく、みんなと同じようにいることが良いことっていう時代でした。
男子は黒いランドセル
女子は赤いランドセル
同じ給食袋
同じ上履き
とにかくみんな同じっていうのが普通でした。
それに抵抗することもなく、同じことに安心していたようです。

そんな教育によって今日の普通な日本が築かれたわけです。
カラフルなランドセルが出た時は驚きでしたが
今となっては昔のみんな同じっていう光景が異様に思えます。

昔は友達との会話の中で
「普通さあ、ありえないでしょ」って
普通を普通に使ってた気がするけど
今となっては普通っていうのが無くなりつつあるし、一般的というのも使い難くなっています。

以前は、平均とか人並みっていうことに安心していた感があったけど、その中間的な部分が薄まってきて、個性的であることがもてはやされてきています。
今や普通は普通じゃ無くなりつつあります。
そもそも「普通さあ」っていう普通は、その人の価値基準であって、今では全然普通なんてありません。

この際、これまで自分の中にあった普通というものを一掃してしまった方が良いかもしれません。
普通じゃない個性を解き放っていきましょう。

ところで
今通っている床屋では、もちろん普通にしてなんて注文は無いんですが、なぜかモミアゲを剃る段階になると理容師さんから
「モミアゲの長さは普通で良いですか?」と聞かれます。
最近は普通じゃ嫌なので「短めで」とお願いしています。
確かに街を見渡すと殿方のモミアゲはみんな普通な感じになってますね。
約40年前、そこいら中の男はマッチカットと言うモミアゲが無い髪型になっていました。
その当時はモミアゲが無いのが普通でした。

今、街中で普通になっていることがあります。
ここではあえて口にしませんが🤫
みんな口にしてますね😷

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