「First Love 初恋」を見た
良すぎたというのが感想。
胸がぎゅっとなって息がつまりそうだったけど、嬉しくもありつつ、2人が羨ましかった。
どうしようもないまでに私は人のことを好きになったことがあるのかと問われると、恋人関係だけでなく幅広い人間関係においても私は、多分そういう経験をこれまでにしてきていない。
どうしようもなく誰かのことを好きになってしまうと、周りが見えなくなってしまって、ふと気づいたときに盲目的になっていた自分に気が付いて恥ずかしくなるし、他の人からどう見られていたのだろうかと二人目の私が自分自身を遠いところから客観視してきて、誰に言われたわけでもないのに、お前イタいぞという声が聞こえてしまう。
だから、恋愛でも「好きだー!!!」という感情で突っ切ることができないし、人間関係でも積極的に関係性を築こうとすることができなくて、特に出会ったばかりの人と深い関係を築くことができないし、私自身築こうとしていない。
そんな卑屈な思いというか、自分自身へのコンプレックスがあったから、晴道と也英の2人が私には、とても眩しく見えた。
2人が互いに向ける感情は留まるところを知らず、どこまででも進んでいきそうで、素敵すぎたのと同時に羨ましかった。
こんなにも純粋にまっすぐに他人のことを思い合えるのかと軽く衝撃を受けたし、そういう経験をしているからこそ、人にも同じような思いを、より実感を持って箔をつけて届けられるんだろうなと思った。
みんなが当たり前のように経験するであろう、純粋に人を思いやるという経験と純粋に人を思いやった結果裏切られただとかその思いが報われず傷ついたという経験を私は十分にやりきっていない。
私は自分自身が傷つく前に、「どうでもいい」という言葉と相手に服従して我慢するという方法で人との対面を避けてきたように思う。
だから薄っぺらい人間になってしまうんだな。
私も人を大事にできる人間になりたい。