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ミア・ハンセン=ラブ監督「それでも私は生きていく」とてもフランス人映画らしい。

ミア・ハンセン=ラブ監督「それでも私は生きていく」(2022年)はカンヌでヨーロッパ・シネマ・レーベル賞。
仕事や子育て、老父の介護に追われる多忙なシングルマザーが、新たな恋に巡り合うハナシ。
どこにでもあるモチーフ。日本人監督ならどんなふうに撮ったかなとふと考えた。
老人ケア施設の様子はほとんど日本と同じだったが、主人公サンドラと一緒に、20年前に離婚した元妻の母親が再婚した夫と、元夫の面倒をみるって、ちょっとビックリ。日本人はこんなことしないんじゃないかな。
シングルマザーは珍しくもないく、苦労はあるけど、堂々と生きてるって感じは、ちょっと日本とは違うかも。
新しい恋人が既婚者なので苦しむのはどこでも同じかもしれないが、2人の情熱的な行為はフランスらしい気がした。
この2人の恋の結末は描かれていない。
いい悪いと言ってみても仕方ない。こういうことが人生なんだと言いたかったのかな?
日本人監督が撮ったら、もっとジメジメした感じになったような気がする。
とってもフランス人らしい映画だ。
同じモチーフでドイツ人やアメリカ人が撮ったらまた違う作品になるんだろうな、とエンディングで思った。