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苦痛な支払い〜顧客に高いと思わせない値段の付け方〜



始業し時刻は10:30、ちょっと頭がぼんやりしてきて、
注意力が散漫になり業務メールを
最後まで読めなくなってきている。

仕方ない、コーヒーでも飲むか。

ところが、
オフィスのコーヒーメーカーが壊れていたので
近所のカフェに向かう。


いつも通り、カフェラテを注文したが、
クレジットカードで支払う直前になってちょっと
奮発してショコラが目に入る。

カフェラテは一つ200円、ショコラは450円もするが、
かまうものか。

合計、650円をICチップ型のクレジットカードで
購入してダラダラとオフィスに戻る。

少しだけやる気が戻っていた。 


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どうして、この顧客(=しあ)は奮発しようと
思ったのでしょうか。


クレカ支払いだから気が大きくなったのでしょうかね。
残念な思想な私です。笑


実はこれ、かなり戦略的に活用できるものです。


皆さんはすでにキャリア決済やネット決済に
ある程度、慣れている方々なので
それこそ当たり前になってる部分です。

せっかくなので、理解をして
明日の戦略にしちゃいましょう!


■なぜ、しあさんは贅沢をしたくなったのか。


しあさんはそんなに甘いものが好きじゃないです。
食べたくなる時はありますが、大量にたべたいとは
なりません。

では、この時はたまたまだったのでしょうか。

いいえ、このちょっと贅沢をしてしまった背景には
支払い方法が作用していたのです。


クレカで支払い、がポイントです。

お金持ちだから〜とかそういう話じゃないです。
ちなみに私はお金はあまり持っていないので
ほとんどお金を使いません。物欲もない方なので。

何せ、洋服はUNIQLO、靴はABCマートでローファー。
使う時計やアクセはniko and…とかです。
高級品に興味がありませんし、買える手持ちもないです。笑

なのに、たかが集中力を戻すためになぜ650円を支払ってしまったのか。



大きな理由の一つとして、現金を使っていないことが挙げられます。


現金を手にとる=リアルな数字が目に入る

ということ。

つまり、手持ちの現金を失うという損失体験がより
リアルなものになるわけです。


これは、しんどいですよね。


具体例を出してみましょう。


あなたの財布には日頃、3万円の現金があります。
あなたは倹約家でありますから、毎月この3万円で
食費と生活費をやりくりしています。

ある冬の日、その日は大寒波が来ていたので
それはもう寒さが痛いくらいでした。

お出かけ中でしたが、寒すぎてどこか
カフェに入って暖かいラテでも飲みたい…


探していると、ちょうどスタバが。
思わず駆け込みます。


さっそく注文しようとレジに立ちますが、
どうせ飲むならしばらく温まるまで居たいから
大きいサイズを飲みたい。
となるとグランデか。

だがしかし。

スターバックスラテのグランデとなると
500円以上する…高い…
でも温まりたいからここは仕方ない!
ええい!ままよ!


と、あなたは温まるために現金で支払います。
この時、感じるのは温まるためには
仕方のない犠牲だ!くらいの感覚でしょう。

やはり、失われた現金が目の前でわかるというのは
痛々しい現実です。



さて、この支払い方法をクレカまたはPayPayに
切り替えてみましょう。


するとどうでしょう。
金額を提示されて、支払いをする際
あなたは提示された金額に対して注意を向けるポイントは
現金を失うというポイントではなくなりました。

どこに意識を向けるかといういうと、
クレカなら使用期限が切れていないか、または楽天カードかどうか。PayPayなら残高があるかどうかです。


使用期限に猶予があるなら安心。
楽天カードならポイントがつくから安心。
PayPayの残高があるなら安心。

というように、現金を失うというリアルなものから
支払いができるという安心感へ意識を持っていくのです。


人は常に目の前で起こる事象にたいして
必要な条件に目を向けます。

この場合、しあさんはカフェに入って暖かいものを飲む
という行為は確定していますので残るはどんな商品を
買うかだけになります。

買う意識があって、次のステップは購入です。

購入時にいかにして支払う感覚を鈍らせるかが鍵なのです。



支払ってしまった……
と思われて、その後のクライアントの足取りが重くなるよりも
比較的、気軽に支払いをしてその後の足取りが軽い方が
こっちも関わりやすいですからね。



このようにあなたの商品を購入してもらうとき、
いかにして失うというリアルな損失体験を
消すかどうかなんです。


ここに付随するのが
値段の見せ方です。


レターでどうのこうのするって話じゃないです。

〇〇円と
¥〇〇と
〇〇と。

どんな表記がいいのか、って話もあります。

ご興味のある方、いますかね?

もし、ご興味がある方はTwitterのDMにて
【値段の表記方法】
とご連絡ください!


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