3月の登記統計
過去5年間の各3月に設立登記申請を行った法人数のうち、資本金の額が100万円未満の法人の数
過去5年間の3月における不動産登記申請件数
東京地裁令和3年9月17日判決にみる民事信託支援業務の内包と5号相談の実質(中)
市民と法[1]の渋谷陽一郎「東京地裁令和3年9月17日判決にみる民事信託支援業務の内包と5号相談の実質(中)」から考えてみたいと思います。
組成、組成支援者、信託組成支援者というのが、どのような業務を指すのか、分かりませんでした。引用部分の上の文章には、信託契約案を起案する、という表現があるのですが、この表現は誤解を招きにくいと思いました。
私の個人的な感想ですが、依頼者に(暗に)頼まれた、という可能性はないのかなと思います。今までに2,3件ですが、公証センターに出向くのが面倒くさい、という方に会ったことがあります。断りましたが、その際に、公正証書は代理で作成することが出来ますよ、と依頼を受けた可能性はないのかなと思いました。
平成30年頃は、公証センターによっては信託行為の公正証書作成に関する代理嘱託を認めていたと思います。
司法書士自らを防御するための措置をとる必要性がある、に関しては総論で同意します。ただし、私にとって信託行為を公正証書にするのは、信託口口座を開設するため、というのが一番の目的です。不動産登記申請における委任状について、70歳以上なら全て公正証書にする、という業務はしないと思います。自らを守るために、を強調しすぎるのは司法書士の職責を公証人に転嫁することにならないのかな、と感じます。
平成22・12・14注意勧告事案(月報司法書士470号(2011年)93頁以下)からの記載です。数年前から存在はしますが、今後、司法書士相手のコンサルタント業務に関して、法的根拠と責任の所在についての枠組みは必要なのかなと思います。
この記載を読むと、コンサルタントにお金を払って勉強しなければ、という人が出てこないのかな、と感じます。利用者に対する情報は、司法書士法の範囲を離れることには慎重に、分からない所は外部の専門家に任せる、という棲み分けが必要なのではないかなと思いました。だから、チームを組んで○○信託協会等を作る、という話ではありません。
[1] 134号、2022年4月、(株)民事法研究会P23 ~