クリエイティビティとは何だ
隔離生活10日目。
散歩をするにも罪悪感を抱く生活もあと4日。
とは言え、隔離生活が終わっても外出は控えたいので現実はあまり変わらなさそうだ。
人と話さないと病みそうだなーなんて思っていたところに私の友人であるはねちゃんのステキな企画が飛び込んできた。
オンラインでの対話を通じてその人を書くというもの。
「電話しよ」といえば電話できる仲ではあるものの、突然LINEを送るのも少し照れくさかったのでこの企画に乗っかっておしゃべりをした。
ちなみにはねちゃんの私の印象は、独創性があって唯一無二感を常に漂わせているのに、すごく冷静に物事を見ている人。
私は前者が欠けているのでそこについてはねちゃんに話してみよ~と思っていたわけだが、期待通り名言をくれた。
まず悩んでいることについて、下のふたつを挙げた。
・YouTubeばかり見ている自分が嫌だ
・クリエイティビティの欠如が万年の悩み
まず一つ目についてなのだが、私は帰国して隔離生活に入ってからというものの、YouTubeばかり見ている。
しかも突然キンプリにはまり始めて、キンプリが出ているバラエティー番組をYouTubeで探しては見漁り、癒されている。
ついにはNetflixでキンプリのドキュメンタリーを見て感情移入するまでになった。
時間を無駄にしているな~と思いながらも永遠に出てくる関連動画を見続ける日々に嫌気がさしていたのである。
さらに以前ブログにも書いたことがあるが、私の万年の悩みはクリエイティビティの欠如である。
人と違うことが求められる今の時代に生き、個性的な大学の仲間に囲まれる中で独自性みたいなものへの憧れがつのっていく。
なぜ創造性がないかと言えばおそらく、これまでの人生で創造物に触れる機会が少なかったからだろうと分析している。
ディズニー、ジブリ、ハリーポッターなど誰もが通るであろう有名映画をほとんど見たことがないし、小説もあまり読んでこなかった。(中学生のころにはすでに自己啓発本を読んでいるような子供だった。)
今もNetflixで見るのは、物語よりもドキュメンタリーや社会問題がテーマの作品が圧倒的に多い。
こんな話をしたところ、はねちゃんは言った。
「しおりは今まで、エンタメは無駄なことだと思ってきたんじゃない?」と。
目を開かされた。
YouTubeでキンプリを見ることは確実に私を楽しませているのに、私にとっての「価値」の判断は「自分の成長につながるかどうか」「新たな学びがあるか」でしかなかった。
だから、YouTubeでキンプリを見ている時間を「無駄」であると決めつけていたのだ。
そしてはねちゃんは続ける。
「クリエイティブっていうのは、無駄に価値を見出すことだからね~」
な、なるほど、、、!!!
私がこれまで無駄だ無駄だと排除しようとしてきたことが、クリエイティブにつながるのか。
てことは、私がクリエイティビティを欲しがるのってそもそもお門違いなんじゃないか、、、?
と思い始めたのだ。
今まで20年間かけて作られてきた自分の価値観はそう簡単には変わらない。
無意識的にクリエイティビティを軽視してきた私が突然それを欲しがったところで、身につけられるわけがなかった。
「人間、パーフェクトは無理だからね~」というはねちゃんに、
(だらけるくせに)完璧を追い求めたがる私は、時代や環境に流されてクリエイティビティを渇望していたのだと気づかされた。
はねちゃんのゆるりとした口調で発せられる言葉に私は何度も、「なるほど、、、!!!」を連呼していた。
やはり自分とは異なる視点で世界を見ている人と話すと、自分の常識が覆ったり新たな自分に気づけたりする。楽しい。
だが、この2時間(長)の対話で私の価値観ががらりと変わるということはさすがになく、これからも完璧を追い続けてしまうだろうし、YouTubeを見続けてしまうだろうし、クリエイティビティが大事な時代ではあると思う。
でも、ふと自己嫌悪に陥った時は、このはねちゃんの言葉たちを思い出そうと思っている。
【以下余談】
とはいえ、さすがにただYouTubeを流し見るのはやめたいと思ったので、彼女の助言で、自分がその動画のどこに惹かれて見続けているのかを自問自答しながら動画を見ることにした。
するとすぐに、「イケメンを見て元気が出る」という現象自体に疑問がわいた。
ご飯を食べて元気が出るのは、「おいしい」という感情が動いているし、曲を聴いて元気が出るのは歌詞に共感したり、メロディーに心地よさを感じたりしているからである。
だが、イケメンを見た私は一体どの感情がどう動いてどう元気につながっているのか、、、!?と不思議に思ったのだ。
それをはねちゃんに伝えたところ、急遽それについてのディスカッションをzoomで行おうということになり、真面目に話し合うことになったのだが、その結果出た答えは、「アイドル鑑賞=疑似恋愛」であった。
、、、、、。
めちゃくちゃ真剣に考えた結果がこのようになり非常に不服なのだが、我々の力ではこの結論しか出せなかった。
異論がある方、大歓迎なのでぜひご連絡ください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?