なぜシステム開発は必ずもめるのか?49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術【008】
【著者名】
細川義洋 日本実業出版社
【要約】
ウォーターフォール型開発の各開発工程ごとに起こる具体的なトラブルを法律の判例を基にして、発生する原因や解決策について書かれております。
IT技術者やPM、IT担当者、IT法務担当者に向けて書かれた本なので、システム開発に関わる全ての方に参考になります。
【学び】
・ベンダーに開発を任せっきりにしたら成功しない
・要件変更を前提にしたプロジェクト計画を立てる
・要件を変更することで起きるメリット・デメリットを全員で考える
・要件定義には利害関係者をチームに入れる
・IT的な側面でリスク管理はベンダーの役割
・ユーザーが威圧的でも開発メンバーの心身の管理はベンダーの問題
学びが多すぎるのでまた読みます。。。
【感想】
私もシステム開発会社でWebディレクターをしている時に、毎回何かしらのトラブルに見舞われていました。
特に多いのは要件定義の段階でのトラブルを開発や検証工程の時に引きずるケースが多い印象です。私も事前にこのような本で、失敗例を学んでおくことは大切だなと感じました。
当初の想定から必ず要件は変更になりますし、ユーザーの事情で前に進まないこともあります。
まずは、システム化の目的を明確にして何が一番重要なのか、優先的に作業するものはないか明確にしつつ、リスク管理を怠らないよう努めることが重要だと感じました。
結局、PMやWebディレクターの経験不足、スキル不足が一番の原因だなと思います。。