多様性の難しさを学べる小説【読書レビュー】
【著書】
ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー
ブレイディみかこ
【内容】
イギリスで暮らす著者(母親)と子供の体験談をもとに書かれた小説
多様性の社会について考えさせられるノンフィクション本
【学び】
多様性は喧嘩や衝突が絶えなくなる
└無意識に相手を傷つけることもあるから難しい
イギリスには It takes a villageという考え方がある、子育てには一つの村が必要(村全体で育てる=周囲の色々な人から学ぶ)
【感想】
著者と子供のリアルな体験を本にしていてとても面白かった。
多様性と聞くと良い言葉のように捉えていたが、人種差別や文化の違い、貧困など多様性が増えれば増えるほど、小さい争いは増える一方な気がする。
日本は島国ということもあり、他の国に比べると画一的で同調圧力の強い国だと思う。
みんなと同じであれば楽だし効率的な考え方という見方もできるが、一部の個性が強い人が目立ちやすくなる仕組みとも言えるかもしれない。
メリット・デメリットはそれぞれだが、子育てという観点だと多様性の文化で過ごす方が、著書の子供のように自分で考えたり、意見を持つことができて成長するのかもしれない。