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フランス人に学ぶ!憂鬱にならないための親戚付き合いのコツ

お正月も終わりました。皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
年末・年始と言うと生まれ故郷に帰る人も多い。
そんな時親戚一同が顔を合わせるのが憂鬱・・・なんて事もあるのではないでしょうか。

「個」を大切にしているフランス人ならばそんな憂鬱はない?

あちらでは主にクリスマスシーズンが日本で言う年末・年始のようなものなのでその時に家族一同が顔を合わせる機会があります。
でも日本の親戚一同顔合わせのような雰囲気とは違うのだそう。

例えば80代のマダムは今も一人で暮らしている。息子たちは皆独立をして2~3か月に1度顔を見せに来るもののそれ以外は一人。何かをするときにはヘルパーさんの助けを借りて行えば不自由さもなく、気が向けばカフェに行って過ごす事もあるのだとか。
又別の60代の女性はパリのアパルトマンで一人暮らし。南仏にも別荘を持っており繁栄に行き来をしているそうです。もちろん子供たちも時折はやって来る。

逆に未婚の子供であっても親と同居している人は少なく自立している。
結婚した子供が親と同居する事も少ないそう。

つまりフランス人は何歳になっても自立をしており、その代わりに自由気ままに暮らしているという姿勢がみられるのです。

だからと言って親戚付き合いは一切していないわけではない。
フランスでは男女共働きが多いので子供の世話は祖父母が見るという家庭も多い。

頼り頼られがある意味上手になされているのでしょう。

「嫁とはどうあるべきか」があまりない

こんな風に生きているフランス人を理解した上で親戚の集まりに話を戻そう。

フランス人の友人ニコル。
彼には最愛の奥様がいるが、クリスマスに彼の両親がニコル家を訪れた時の話をしてくれた。

ニコルの奥様は正直あまり料理が得意ではないが祖父母はそれを気に留める風でもなく、ニコルの子供たちが野菜不足にならないように前菜として野菜料理を持参してくれた。ニコルの奥様もそれを嫌味とはとらずにありがたく頂く。そしてこの日のdinnerの準備は奥様がするだけではなく家族全員で行い、後片付けはニコルと子供たちが担う。ニコルの奥様はと言えばあまり得意ではないメインの料理を主人に任せ、自分はニコニコと姑たちと談笑する。もちろん、姑たちに「自分の息子に料理を作らせてあなたは一体何をするの?」と言った不満はないのである。
お互いに余計な事には口出ししない。それが親戚関係をうまくいかせるコツなのだろう。

一人だけに負担がかからないようにすることが大切では?

翻って日本の場合はどうであろう。
全部の家庭がそうだとは言えないが、まだ今でもお嫁さんが料理をし、運び、片付けもする・・・最後まで会話にもあまり加われずお客様(親戚連中)が帰ったとたんにほっとしてどっと疲れ果てるなどと言う光景はありがちなのではないだろうか。
料理やもてなしだけではなく、姑などに対しても礼儀などで気を遣う。
これではせっかく孫や息子を待ちわびている姑の家に(旦那様の実家)には帰りたくないというお嫁さんの気持ちもよくわかるのである。

このようにしてフランスでは全てが一人だけに負担がかかるという事はあまりないと聞く。
招いた家がお料理を作って出してくれるならば、招かれた方はせめてデザートだけでも・・・と買っても良し。作っても良し。で持参するなどしている。

こういう風にいられればお正月やクリスマスにも人を招いてもてなすことが憂鬱ではなくなるというわけだ。
もてなすことが憂鬱でなくなれば、頻繁にこのような機会が設けられる。お互いがハッピーになれる。
こんな風になれる日が来る事を願ってやまない筆者である(笑)

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