フランス人にとって「屋根裏部屋」はなくてはならないものである
「le grenier=ル・グルニエール」
フランス語で「屋根裏部屋」の意味です。
そして殆どのフランスのアパルトマンにはこの屋根裏部屋があるってご存知でしたか。
ではこのお部屋一体何に使うのでしょう?
真っ先に思い浮かぶのは物置きでしょうか。
もちろんそうなのですが、このgrenierはいらなくなった物置き部屋ではなく”必要なもの”の物置き部屋なのだそう。
でも必要なものなら階下に置いた方がいいと思うのですが、この”必要なもの”というのは生活して行く上で必要というよりは「心」にとって必要なもの。
例えば・・・
子供のおもちゃや古い家具・置物・旅行の思い出の品などなど。
それはもう沢山のものがgrenierに置かれています。
なぜこれらのものを捨てないのでしょう?
フランス人が倹約家だから?
日本人であれば
広い住居に住んでいる人は一握りなので
がらくた(失礼!)は置いておきたくてもだんだん置き場所がなくなってくる。→今の時代ならメルカリ行きでしょうか(笑)
でもフランス人は
これらのがらくたを思い出した時に
時々grenierに行って
「あ~!これ、あの子が運動会で転んだ時にはいていた靴だわ」とか
「10年前に行ったメキシコの海の写真よ」
「結婚して初めて買ったテーブルクロス」
なんて郷愁に浸り、明日からの活力にする。
そのためには小さくてもgrenierが必要なんだとか。
このgrenierについて文章を書いているフランス人がいました。
彼は現在東京在住なのですが、残念ながらお家にgrenierはない。
でも全く不自由さは感じないそうで、いらなくなった古い家具や置物はバンバン捨てているそう。
grenierがなくても大丈夫?
思わずそう聞きたくなってしまいます。
日本にいれば思い出に浸らなくても良いのでしょうか。
同じフランス人で
東京に住んでいたら古いものは捨てて
フランスに住んでいたら残しておいてそれを取り出しては思い出に浸る。
想像するに
フランスでは周り皆がgrenierで思い出に浸っているけれども、日本ではそのような習慣があまりないために必要性を感じなくなっているのでは・・・
この違いは
「フランス」と言う国がなせる業!なのだと思った次第です。
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