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2022年公開映画ランキングTOP10

2022年に観た公開作品の個人的なランキングトップ10です

10位『トップガン マーヴェリック』


世間的にも評価が高すぎるので今更何もいうことのない超おもしろムービー。オープニングのジェット機試運転とか映画業界への賛歌に思えて大変感動しました。自分はIMAXで観たんですが4DXも観てみたかった。

第9位『THE FIRST SLAM DUNK』

2022年で最も鋭いカウンターを食らった作品。正直公開前はめちゃくちゃナメていたんですが実際観たらアニメーション、ひいてはスポーツ映画としても世界的にトップの演出力を持って山王戦を見せてくれたので手のひらをすぐ返し大絶賛しました。流川の「そんなタマじゃねーよな」からの三井スリーポイントのキレの良さよ。

第8位『神は見返りを求める』


身体欠損描写は少ないけれど立派なグロ映画ですよ。人間のおぞましい内面という内蔵を引きずり下ろし、悪意というナイフで差し合い、カメラという銃を突きつけ合う。その刃先を向けられたら一目散に逃げて息を潜めるか、こちらも抜いて対抗しなければならないのです。

第7位『女神の継承』


”得体の知れない精神的ホラー”と”モキュメンタリー”の最近頻出しているジャンルの中では最高峰のインドネシアホラー。定点カメラのシーンとか怖すぎて「コレがあと6回も続くの⁈」と絶望感を覚えました。呪いと称してレーザー出したりパチンコ打ったりする漫画よりも『呪術廻戦』というタイトルが適している。

6位『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』


ドラマも含め、かなり多くのMCU作品が排出された2022年でしたが、その中でも最も良かったのがコレ。”マルチバース”という概念が導入され「コレはいよいよ収拾つかなくなるぞ」と思っていましたが、それに対し”どうせ他のバースに腐るほどいるから主要人物であろうとバンバン殺す”という回答を提示した潔さが好きでした。

第5位『HIGH&LOW THE WORST X』


まさかハイローワーストの続編が作られるとも思っていなかったし、こんな傑作だとも思ってなかった。不良高校が新たに四つも登場してきて全部魅力的っていうのはすごいことですよ。もっと見せてくれと思う箇所もないわけではないけど、それはあまりにも素晴らしいアクションのつるべうちに禁断症状が出ているだけなので満足度は高い。不良の大行進を災害のように描いたトンネルのシーンが好きです。

第4位『NOPE/ ノープ』


精神&呪術的ホラーが多くなった昨今でパワー&物理ホラーの傑作で勝負を仕掛けてきたジョーダン・ピールは本当にすごい。IMAXレーザーGTでしかフルスペックが出せない上映形態の狭さに思うところはあるにせよ、その最大限を活かした撮影や秀逸ストーリー。そして忘れることないメッセージ性など全てが揃ったエンタメ大作。ダニエル・カルーヤが車の中で真顔でテンパっているところをIMAXフルサイズでどアップで映し続ける場面が大好きです。

第3位『ボイリング・ポイント/沸騰』


世の中に溢れるお仕事賛歌映画。汗を流し、うまくいかないことだらけ。それでも仕事とか仲間っていいよね。そんなヌルいメッセージを全て焼き払い、純粋に労働を悪きものとして描き切った90分ワンカットは圧巻。人間たちは純然と頑張っていて、それでも最悪な展開を迎える労働の現場はどうしようもなく、我々観客に「せめて自分だけはいい客、いい労働者であろう」と思わせる世界平和に貢献している作品といえます。

第2位『グラス・オニオン/ナイブズ・アウト』


前作がかなり好きなので期待して観たら期待した通りの最高のものをお出しされた。前作の一つの家族の古典的ミステリーとは打って変わって、いかにも現代チックな舞台になり、それでもウィットに富んだエンタメを供給してくれるのは流石のライアン・ジョンソン監督。金持ちの家をメチャクチャにすることの喜びという根源的な快楽を見せつけてくれます。

第1位『RRR』


面白すぎる映画。3時間ずっと面白くて無駄が一切ない恐ろしいクオリティで最高以外の何者でもありません。個人的にはINTE”RRR”VALの表示がマジで天才の所業だと思いました。ナートゥダンスバトルのシーンは映画史に残るミュージカルシーンなので必見です。

2022年は全体的にレベルが高く、非常に満足度の高い年だった印象。でも『ウェスト・サイド・ストーリー』や『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』などの巨匠による大作にあまりハマらなかったという負の印象も強かったです。
2023年も面白い映画をいっぱい見たいですね。

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