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42.195km2時間4分台/2時間29分台という言語

先週末、滋賀県で開催された「びわ湖毎日マラソン」でフルマラソンの日本新記録が更新されました。

日本人初の2時間4分台を出したのは、25歳の鈴木選手

レース後の取材では、お父さんが嬉しそうだったのが、印象的でした^ ^

ちなみに、この「びわ湖毎日マラソン」は、自分も現役時代。1度だけ走ったことがあります。

大会出場資格は「2時間30分以内」という厳しいもので、マラソン歴10年目の32歳にしてようやく出場権を獲得するに至ったのですが、実力的には制限時間内に完走することさえ厳しい関門設定だったこの大会。

自分は、あろうことかスタートから飛び出し、招待選手と肩を並べて先頭を駆け抜けました。

競技場を出るまでの最初の400mでは、ペースメーカーの黒人ランナーさえ、追い抜いてしまいました。

当然、実力に伴わないその走りが最後まで持つはずはなく、レースは20kmの関門でリタイア。

ぼくがそんな無謀な走りをした理由は「いつかマラソンのテレビ中継で先頭を走ってみせるから」と、マラソンをはじめた20代のころ。友人に約束してたからです。

もし、その約束を反故して無難な走りをしてればベスト記録は更新できたかもしれない。

ただ、フルマラソン2時間29分12秒のベスト記録が、もうあと数十秒 縮められたとしても、それはマラソンに興味のない一般人には意味のない数字です。

大切なことは「あの井上くん」がテレビ中継されるような大会を走ってる!と、自分の姿を伝えることでした。

だから貴重な大舞台で記録を伸ばすことよりも、1秒でも長くテレビ中継に写り続ける走りを選択しました。

あれっきり、びわ湖毎日を走ることはありませんでしたが、自分の走ってる姿は翌年の大会ホームページのトップ画面でも使ってもらえ、フルマラソンの挑戦に悔いを残さず済みました。

そんな想い出の「びわ湖毎日」は、今大会が最後です。
その要因は、主催の毎日新聞社の経済事情のようですが、それは主要メディアが新聞やTVから、YouTubeやさまざまなスマホアプリに移行している令和の象徴的なできごとに感じています。

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