手湿疹との闘い記録

検索しても手湿疹が治った、これをやったら治った、みたいなブログや記事があまり出てこなくて苦労したので、手湿疹と戦う人の参考になったらいいな……という気持ちで書きます。


はじめに

私は手を酷使するタイプの仕事をしています。
濡れたものを扱ったりもするので、手が荒れやすい仕事です。
大体6年ほど続けていて、手湿疹が出始めたのは仕事を始めて1年過ぎた頃だったかなと思います。

最初は利き手の親指第二関節(手のひら側)に出ました。
その次に親指と人差し指の間、水かきのあたりに広がって2年くらい続きました。
ある日突然水かきの湿疹が治って、人差し指全体に湿疹が移動しました。
それからは人差し指を中心に、中指や薬指、小指に広がったり治ったりを繰り返しながら3年以上続きました。

やったこと

結論から書くと
・処方された痒み止めをきちんと飲む
・塗り薬をしつこいくらいに塗る
・毎月きちんと医者に行く(経過を見てもらう)

これで治りました。
特に塗り薬をしつこいくらいに塗るのは大切で、手湿疹になっている状態だと皮膚が敏感になっているので、常に薬を塗って膜を作っておくことが大切でした。
手から薬が消えたら塗る、いつでも塗る、絶対塗る、を徹底していたら驚くほど早く治りました。
あと私は、寝てる間に掻いてしまって悪化することが多かったので、痒み止めを飲むことも大事でした。飲み忘れると翌朝痛い目を見ます。
医者に行って経過を見てもらうこと、これももちろん大切なんですが、いち患者側からすると、痒み止めを切らさない・塗り薬の補充という点で絶対行ったほうがいいと思っています。市販薬で抑えられるならこんな困ってないし。

経過

そもそも私は元々アトピー性皮膚炎を持っていたので、初めはその症状の一端だろうと言われたので、アトピーの時と同じ薬を使っていました。
これはステロイド系の薬だったのですが、あまり効かなかったです。ちなみに痒み止めの飲み薬は、私がアトピー治療のとき飲まなかったので処方なしでした。(子供の頃飲み薬が嫌いだったせいです)
そのあと元々通っていた皮膚科が、ちょうど移転すると言われ、通うのが面倒な距離になったため、皮膚科を変えました。
そこでアトピーの時に処方されていた薬とは違う、手湿疹用の薬を処方してもらいました。

処方された薬は、飲み薬(痒み止め)と塗り薬を2種類です。
日中主に塗る薬と夜塗ってから寝る薬の2種類です。どちらも薬剤師さんに混ぜてもらうタイプの薬でした。
最初から最後まで処方された薬は同じで(成分はどうかわかんないんですが)量が増えたり減ったり、みたいな感じでした。

私は元々塗り薬を塗った時のベタつく感じが嫌いで、処方された塗り薬を使い切れたことがない人なんですね……。(アトピーの時からです)
けど、処方されてる塗り薬ってちゃんとこれを一ヶ月に塗らないと治らないよーって量なんですよね。多分。すごい多いけど。
なので処方された量を塗り切る・飲み切ることが大事なんだなって今になって思います。

実際手湿疹がここまで長引いたのは、途中コロナ禍があって、アルコール消毒等で荒れる要因が増えたとはいえ、私がちゃんと塗り薬を塗らなかったからだろうな、と思います。塗ったら治ったので。

ちなみに

皮膚科に通うのが面倒になって、行かなかった時期があるんですが(半年くらい)そのときに自分が何をしたかというと、片っ端から市販薬を試しました。
あとはキズパワーパッドを貼って仕事をしたり(前述の通り、濡れたものを触るので防水がよかった)数々の絆創膏を使ったり、ハンドクリームを無限に集めて塗ったりしました。

市販薬は、手湿疹の治療薬や痒み止めクリームなどいろいろ塗ったんですが、正直どれもたいして効かなかったです。これらも量を塗っていたらまた変わるのかなと思うんですが、定かではないです。

絆創膏は、良かったのか悪かったのかわからないです。
私の患部は傷が横に入ってぱっくり割れたり、水脹れが無数にできて潰れて、皮膚が爛れたり……みたいなじゅくじゅくした傷が多かったので、キズパワーパッドがいいかと思って貼っていました。
最初はいいんですが、傷が塞がってくると(大体貼ってから2日くらい経ったころ)猛烈に痒くなるんですよね。蒸れて痒かったのか、ちょっと原因はわかんなかったですが、冷やすと治る感じがありました。
で、こうなると寝てる間に絆創膏を剥がして掻きむしって、朝になると振り出しに戻っていて……ということが多かったので、あまり良い策ではなかったです。
あとで皮膚科の先生に聞いた時に「起きてる間は貼っておいて、寝る前は(剥がして)必ず薬を塗ったほうがいいね、絆創膏は薬の蓋程度に使うほうがいいよ」みたいに言っていたので、そういうことだと思います……。
キズパワーパッドに(似たようなPB商品も含めて)3万くらいは使ったので普通にバカだったと思います。一番の反省点かな……。

ハンドクリーム類は、本当に気休め程度だったかなと思います。
そもそもじゅくじゅくしているような、悪化している傷口に市販のハンドクリームを塗っても最低限の膜にしかならず、治る手助けにはならないので、永遠にワセリンを塗っていたほうがマシかも。油膜になるので。
普通の乾燥だったら塗るほうがいいです。
ついでに塗っていた手の甲がスベスベピカピカになっています。

この皮膚科に行かなかった半年間がもっとも症状がひどくて、爪の甘皮が無くなったせいで爪がすごく凸凹になったり、薄い爪になってしまってすぐ割れたり、手の皮膚がずっと炎症を起こして熱をもっていたり……最終的に利き手じゃない手にまで湿疹が広がってしまったため、観念して皮膚科に行きました。

今の状態

今は傷は塞がって安定しています。
最近寒くなってきたので、手荒れ……というか乾燥して少し皮剥けみたいになっているんですが、保湿剤を塗っておけば大丈夫です。
皮膚科は月一で行き、痒み止めと保湿剤をもらっています。
痒み止めは、まだ無くすとちょっと怖いかな……という気持ちでもらっています。まだ時々痒くなることもあるので。
保湿剤は、以前処方されていたやつとは別で、ハンドクリームのように使ってねと出されたものを使っています。ヘパリン類似物質クリームです。
これとたまに市販のハンドクリームを重ね付けする時もあります。
あまり油膜感のないクリームなので、重めのクリームが欲しい時に重ねたり、香りが欲しい時に重ねたり気分によって変えていますが、今のところ何かあったりはしていないので、大丈夫だと思います。

まとめ

手湿疹とは一生付き合っていくのかなあとぼんやり思っています。
今はきれいに治っていますが、皮膚科の薬をやめたりクリームを塗ったりするのを少しでもサボれば、またぶり返すだろうと感じているので。
私がやり続けることは、皮膚科に通い続けることと、クリームをこまめに塗ること。この2点を抑えておけば多分またあの惨事にはならないはず。

このnoteが、手湿疹に悩んでいる誰かの参考になれば幸いです。
あまり参考にならなかったらごめんなさい。

とにかく皮膚科に行こう!薬は絶対全部塗り切ろう!
私からのアドバイスです!

以上

2024/10/28

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