一年間で世界が変わったオタクの話を聞いてくれ
はじめに
これは10年近くアニメオタクを続けた私がここ一年で突如韓国アイドルオタクへ転身した手記です。
まとまりもなければオチもないです。ただ、記念に書きたくなったのでここに記します。
きっかけは日プ2
前述にも記した通り、私は10年近くアニメとかゲームのオタクだったわけで韓国アイドルなんて存在は全く無縁でした。強いていうなら昔流行った「TT」とか最近流行っている「BTS」くらいの知識しかありません。アニオタの私が聴いていた音楽といえばボカロとアニソンでした。当時はあんスタにどハマりしていましたから毎日のように「オモイノカケラ」を聴いていたことを思い出します。
当時から仲良くしていた友人がある番組にハマります。それが「produce101Japan season2」です。布教されるとなんでもハマってしまうチョロおたの私はまんまとこの番組にハマってしまいます。と言ってもほとんど放送終了くらいのところでハマったのですが…。GYAOで1話ずつ追っていくのですが、これが本当に泣ける。練習生の皆んながデビューに向けて必死に切磋琢磨する姿にバカほど泣きました。このあたりから少しづつアイドルに関心が向き始めました。
この番組の一幕でとある曲を使ってパフォーマンスをするチームがいました。それが「SEVENTEEN」の「舞い落ちる花びら」でした。
このうたを初めて聴いたとき、冗談抜きで鳥肌が立ちました。日プ2内でのパフォーマンスや舞台に立つまでの過程も素晴らしいのですが何よりもこの歌が良すぎる。GYAOでこの回を見終わった後すぐにYouTubeでこの歌の原曲を探しました。
これが私とSEVENTEENさんの最初の出会いです。
初めてちゃんと韓国アイドルの曲を聞いた感想は、「日本語うまくねえか?!」でした。にしても顔はかっこいいが皆んな同じ顔に見えるな…が感想でした。自分がアニメイトでそれを言われるとキレるくせにこんな感想を抱いていました。この時はSEVENTEENなんだからメンバーは17人いるもんだと思ってましたし、みんな韓国人なんだろうと思っていました。初めて見たのはMVなのですが一番かっこいいと思ったのはバーノンちゃんでした。アニメのキャラみてぇな顔してんな、韓国人ぽくねえなと思っていました。
運命の210820
放送が終了し無事INIが結成され虚無感に襲われていた私はまたあんスタ沼へと帰っていました。あの時見た舞い落ちる花びらは聴いていたものの、SEVENTEENのことはすっかり忘れていました。
そんな私は夜な夜なTikTokで動画を漁るボケ社畜と化していました。
そしてある日一本の動画に出会ってしまいます。
それがTikTokで出会った一本の動画。はっきり言います、完全に一目惚れでした。目を奪われました。綺麗に整った顔、大きくて惹きつけられるような視線、アンニュイな表情、何より私を惹きつけたのは美しい長髪でした。高校生の時に恋焦がれたセフィロス様のせいで長髪男に目がない私なのですが、現実にこんな理想的な男性がいるとは思ってもいませんでした。まさに晴天の霹靂。運命の出会いでした。彼の名前は、"윤정한"、知るやいなや、すぐに調べまくりました。「ジョンハン長髪」とサーチに入れるとたくさんの写真が。あまりの尊さにぶっ倒れました。ジョンハンさんという男にまんまとハマってしまいました。そしてこのジョンハンさんはあの時の舞い落ちる花びらを歌っていた人たちの一人であることは少し後に知りました。
新たな界隈に足を踏み入れて
生きている人にハマったことがこれまでの人生でほとんどなかったものですから、界隈のルールも分かリませんでした。ましてや韓国アイドル、専門用語もわからなければそもそも言語もわからねえ、全くの無の状態で飛び込みました。チッケムってなんや、ヨントンってなんや、そもそもなんて書いてあんだよ、本当にこんな感じでした。
SEVENTEENにハマる
とにかくあの動画の、あのジョンハンさんが見たい、その一心で動画を探しました。そして見つけた元動画「chocolate」。
やっぱりロングのジョンハンさんは最高に美しい。この世に生きる全ての男性の頂点に立つにふさわしいと思います。
他の曲も聴いていくと、どうやらこのグループは17人組ではなく13人組であることが発覚。詐欺かよ、これが素直な感想でした。
13人だとしても多すぎるメンバー、似たような名前と顔、到底覚えられねえと思いました。
早速立ちはだかったのはジョンハンにそっくりな男がいる。その名もジョシュア。いや、顔綺麗だけど似ててわからん。
衝撃、ケミとかいう最高の産物
お気づきの人もいるだろうが生まれた頃から腐女子かつ夢女子の私は、ハマりたての時は夢女になるかと思っていた。しかし衝撃の写真を見つけてしまうのである。それは、ジスハンのポッキーゲーム。
たまたま写真を漁っていた私は衝撃のあまりスマホを落とした。ボブのジョンハンにポッキーキスをするジョシュア。は???????こんなん同人誌でしか見ないやつやん、は?????????私は狂いました。このカプ、いや、ケミに。そうしてこんかいは夢女になることなく、しっかり腐女子街道を謳歌することになりました。この時はこの界隈においてこんなに腐女子に人権が無いとは考えてもいませんでした。(そりゃ、生きてるジャンルだからね)
そして、セブチのありとあらゆるケミを漁りました。ジョシュアとジョンハンのケミはジスハンというらしい。同い年同級生らしい。二人で手を繋いで辞めたいと社長に言いに行ったというエピソードを聴いた時は泡吹いて倒れました。ジョシュアの「練習生時代耐えられたのは君のおかげ」という一言を聴いた時は尊過ぎて幻聴ではないか耳を疑いました。ジョシュアの手紙をよんで涙を流すジョンハンはあまりの尊さに空を見つめ合掌しました。気がつくと私はジスハンの沼に狂わされていました。
今思えば、この時ケミにハマったこともここまで韓国アイドルオタクを続けられた理由の一つなのではないかと感じます(ジョシュア風)
初めてのカムバック
SEVENTEENにハマり数ヶ月が経つとある一個のツイートと共に画像がアップされた。comeback SEVENTEEN ATTACCA 。なんやこれ。カムバックってなんやねん、と思っていると友人から1通のLINEが。
「よかったね、セブチカムバじゃん」
「いやカムバってなんや」
韓国アイドルオタク歴の長い友達に送ると衝撃の事実を伝えられます。新曲だよ。うおおおおお!!!!!!ハマってから迎える初めての新曲。聞くのが楽しみで仕方ありません。
それからというものの、毎日何かしらアップされるので気がきではありません。ジョンハンさんのロン毛の人魚姫のような画像を見た日には衝撃で壁を突き抜け外に転がりムーンサルトをしました。
カムバックが近づくにつれオタクたちの熱が上がる雰囲気に高揚感を覚えました。初めてティザーを聴いた時はあまりのドキドキに眠れなくなったのを覚えています。MV公開日、「Rock With You」を聴き、またSEVENTEENの沼にハマります。ああ、この人たちの歌は素晴らしい、この人たちは本当に最高なものを提供してくれる最高のグループだ、心の底から感じました。
初めてなのもあいまってか、いまだにRWYすごく好きな一曲です。もちろん日本語版も大好きですがこの歌にすごく思い入れがあります。ハマってから出た新曲がこの歌だったからこそよりハマったのかな〜とも思います。もともとすごくアップテンポなロック調の歌が好きなので。
CDを買うとテレビ電話に応募できるらしい
表題の通り、驚きの事実を知りました。なんとこのアイドルたちとテレビ電話ができる、そんなことができるなんて興奮が止まりません。
近くのタワレコ、HMV、通販で買える分だけ買いました。これまでの人生、CDが出たとしても1枚しか買わなかった私が何十枚とCDを買うことになるとは思ってもいませんでした。
CDの中に大量のおまけが入っているのも衝撃でした。オマケの量じゃねえ笑多過ぎやろと思いました。トレカというらしいです。ぱしゃこれではない。初めてのカムバック、そしてヨントンに応募しました。
ヨントン当選
なんということでしょう、冗談かと思うでしょうがヨントンが当たりました。それもジョンハンさんとの。
会社で夕飯を食べていた時にメールをかくにんしたところ当選のメールが。あまりの驚きに上司に自慢しに行ったのを覚えています。多分ドン引きしていた。
本物のジョンハンさんと1:1でしゃべるなんて夢のまた夢と思っていたことが数ヶ月後に実現するなんて…。この時11月あたりだったと思うのですが、この辺りから緊張していました。
ヨントンに向けて必死にダイエットしました。毎日外食していた私は弁当を作り、大好きだったお菓子を禁じました。ジョンハンさんのおかげで4月のときから10kg痩せられました。と言ってもデブなのはかわりませんが。自分の体型や容姿の意識まで変わっていくのをこの時実感しました。きっとあのままアニオタだったらダイエットなんてしなかったし、髪型もメイクも気にしないままだったんだと思います。こういうオタクどうこうというよりも意識的な部分も韓国アイドルオタクをしてから変わったような気がします。
初めてのオンラインコンサート
新曲を発表したのでコンサートが開催されました。しかし昨今のコロナのせいもありオンラインでの開催になりました。初めてのオンラインコンサート、やたら高い視聴料を払い友人の家で見ることに。
友人はかなり前から韓国アイドルオタクでもちろんセブチも知っているようで一緒に見てくれることになりました。
余談にはなりますが、韓国アイドルオタクになったことで新たな友人が増えました。学生時代同じクラスだったけど全然喋らなかった子が韓国アイドルをキッカケに仲良くなることができたり、新しい友達をつくる架け橋になってくれました。
SEVENTEEN初めてのオンラインコンサート「Power of Love」知らない曲もありましたが
終始ハイテンションでみていました。この時ペンライトを買おうと決意します。
ヨンサントンファ、当日
ついにヨントンの日になりました。220214、忘れもしません。そしてこの日大問題が起こります。私、コロナになる。
ヨントン3日前になろうとしたところで同居していた祖母がコロナになり、当日に私も症状がでました。
熱は39°近く声はガラガラで咳は止まらねえ、こんな状況でヨントンするとは思ってもいませんでした。ショックで死にたかったです、こんなところを推しに見せたくねえと心とそこから思いました。話す内容も急遽変更し対応することとなりました。
最悪の調子でしたがなんとか無事終了。人生の中で一番濃い1分間だったと思います。緊張して手は震えて汗は吹き出て、何回も何回もセリフを確認して。あんなに練習した韓国語は伝わったのか伝わってないのかよく分からず最後は日本語で話しました。コロナだけどあえて嬉しかったと伝えたら良かったです。と話した彼をみて本当に高いお金を払った甲斐があったと心から思いました。念願のハニヘ(ハニ サランへの略 ジョンハンの決めポーズです)をいただき、オタクは満足しました。この1分間はさっきまでの具合の悪さが嘘のように感じました。ただ、終わった瞬間に死ぬほど具合が悪くなったのを思い出します。オタクってやっぱ、アホだなー。
その後もいろいろあり…
その後もいろいろありまして。初めての現場ボッチ参戦、ポップアップショップ激混みで死、センイルカフェ開催、2度目のヨントン、対面お見送り会参加、ライブツアーで初の遠征、熱愛炎上に踊らされるオタク、などなど本当に色んなことがあって今に至ります。気がついたら2年経ってました。(本当はこのブログ1年前に書いてて、そんとき出そうと思ってた) なんだかんだやっぱり一番楽しかったのは一番初めのカムバだったなと思います。あの時のドキドキ感は一生忘れられないしあの時の全力をかけていた情熱は、コロナでかき消された青春を取り戻したようにも思いました。seventeen、ありがとうね。
終わりに
私自身、1年と同じジャンルにいたことがないんですよ。だいたい飽きるか、オタクと喧嘩するか。ものすごい飽き性なので短ければ1週間で飽きちゃうようなカスなんですが、ここまでずーっとハマり続けられるのは本当に稀で、楽しいジャンルに出会えて本当に良かったなと改めて思います。いい友達にもたくさん出会えたし。
生きてるジャンルだからこそこんなに楽しいのかなとも思います。同じ時間を生きているからこそ、なんだか今を共に分かち合えるのがすごくありがたいなと。
seventeenに出会えたおかげでkpop自体にもすごくハマりました。そもそも音楽がすごく好きだったのでこのジャンルにはまるのも必然だったのかなと。沢山の音楽に触れられて新しいジャンルを解体できたことが何よりの幸せです。
まだまだ飽きそうにないです。日々色んな時間があって、本当に飽きない!笑 これからも全力で追っかけます。10月カムバらしいので、めちゃくちゃ楽しみです。飽きた頃にまたこれを見返そうかな。
アニメオタクからkpopオタクに転身したオタクの手記でした。ありがとうございました。
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