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都市を捏造すること。

この際、都市は捏造するしかない。

(つづく)

1. 都市にまつわるフィクションをひたすらに読むこと。

都市のイメージとは?

Tokyo!(2008)

都市と都市(2009)

ぼくらは都市を愛していた(2012)

折りたたみ北京(2018)

砂漠が街に入りこんだ日(2020)

上海虚構

都市の塵

2. HdMにとってのバーゼル

デザインの勉強をしようと、大学院でのスイスへの留学を決めたときから、スイスの都市のイメージを本やインターネットから想像していた。

チューリッヒやバーゼルに訪れることになって、驚いたのは、自分が思い描いていたものと全く異なる都市がそこに存在していたことだった。

HdMは世界的にも有名な建築事務所で、現代においてOMAとHdMが二代巨頭と言って良いだろう。そんなグローバルな建築事務所である彼ら、一方のOMAは各都市にブランチを設けている一方、HdMは彼らの出身地であるバーゼルに事務所を構えるのみだ。

またスタジオバーゼルと呼ばれるリサーチスタジオも彼らが主導していた。彼らがバーゼルをニューヨークやパリと比較するとき、バーゼルをメトロポリスとしてイメージしていた。

ただ実際は大きく異なった。バーゼルは小国の小都市であった。そのとき、HdMにとってのバーゼルとは、愛の対象で、そこにずっと居続けることが彼らにとって大事なんだろうと感じ取ることができた。

それから、リサーチのフィクション性にも気がついた。彼らの入念なリサーチは、フィクションにもなりうる。その両義性と、その背後にある彼らの都市への愛に、(OMAが展開しているようなロジックとは別の)可能性があるような気がする。

3. ウィーンの建築文化

(執筆中)

4. 東京は、インテリア?

(執筆中)

5. 低解像度の風景

(執筆中)

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