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あかるい建築について。

最近、事務所で「あかるい建築」とは何だろうという話をした。いい言葉だと思った。そしてふと思い出したのが、パスカルの文章だった。

「あかるい建築」はパスカルの言う「オープンな建築」に近い気がする。が、定義するのは難しい。何も表象していない建築。
反対に、「くらい建築」というのはいくつか具体例を挙げられそうだ。シリアスで、閉じていて、人間の生活とかけ離れた建築というような。

具象と抽象のバランスとも関係がありそうだけども、完全な定義はできなさそう。抽象的でも、「あかるい建築」は存在しうると思う。
おそらく、「明るさ」とは個人とその建築との関係であり、「明るい」という感覚は非常にパーソナルなもののように思う。

たとえば「使いこなされている」というのは「あかるい建築」のための、ひとつの重要な在り方になりそうな気がしている。そこに含意(コノテーション)が含まれないことが、理想なのかもしれない。

引き続き、考えていこうと思う。


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