読書感想文:成功するコミュニティの作り方 - 企業の成長・変革のための実践ガイド

掲題の本を読みましたので、自分の備忘を兼ねて感想文を記しておきます。
(初めてのnote投稿につき、乱文であるのはご容赦くださいmm)

一番感銘を受けたのは、コミュニティについて、定義や目的、設立〜運営時のポイントが明確に言語化されていたことです。
「それが本書の価値であろう」と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、日本企業におけるコミュニティの成功/失敗事例が裏付けとして添えられていますし、そして何より、コミュニティを起点により具体的なメリットを生み出すチームへと昇華させる方法まで記載されているところがユニークで、とても価値ある内容だと思いました。

私は通信キャリアでCCoE(※1)として、社内におけるパブリッククラウドの利活用に取り組んでおり、活動の一環でクラウドに関する社内ユーザーコミュニティの運営にも携わっています。

※1:CCoE = Cloud Center of Excellence の略称。
自社内のクラウド利用推進をさまざまな形で支援・牽引する専任組織を指す。

その運営ではいろいろな悩みも多いのですが、本書内に集まっている企業各社のコミュニティ運営事例やコミュニティマネージャーの熱意/ビジョンを読むと、同じような悩みを持たれている方もいて共感できました。また、自身の悩みの解決につながるような参考になる取り組みをされている方がたくさんいらっしゃることが分かりました。
コミュニティを運営するメンバー同士でコミュニケーションを取る機会は意外と少ないので、このように本としてまとまっているのは嬉しいです。コミュニティ運営で悩んでいる方、これからコミュニティを立ち上げようとしている方は必見です。バイブルになり得ると思います。

個人的には、コミュニティの価値や、目的/役割設計/機能設計の言語化&発信が不足していると改めて感じました。その他、コミュニティ運営の仕組み化/雑務をおろそかにしない/活動ログをきちんと残す、といった活動もできていないなと思ったので、本書を読んだことをきっかけに自身のCCoEの活動/クラウドユーザーグループの運営に活かしていきます。(本当に、こういうところを疎かにしがちなのが悪い癖なので、強い自戒を込めて)

活動内容やビジョンを明示化して開示すると、コミュニティ参加メンバーからポジティブにフィードバックしてもらえることが多いんですよね。つい、「期待値に沿っていないと思われないだろうか・・・」とネガティブになってしまうのですが、そんなことでコミュニティ運営にブレーキをかけてはもったいないので、臆せずやっていきます。

一方で、コミュニティ運営メンバーをどのように巻き込んでいくか、については、CCoEとして取り組んでいる活動で効果が出始めていることがあるので、別途まとめて発信しようと思います。(大人の事情?でnote以外で)

私自身、「クラウドの利活用を推し進めることでビジネスや業務を改革する。そのために、同じ志や感度の高い社内他部署のメンバーを見つけ、情報発信/ネットワーキングを促進させることで、クラウドを手段とするこれまで起こり得なかった活動を生み出す手助けをする」ことをモットーに活動していますが、まだまだ手の届いていないことだったり、悩むことが多かったりします。本書はそれを受け止めて、めげそうになる自分を後押ししてくれる、素晴らしい良書でした。

著者の黒須義一さん、酒井真弓さん、宮本佳歩さん、そして、本書内に登場する事例や座談会に登場する皆さんに感謝申し上げます。
いつか自分がこのような活動で貢献できるようにこれからも頑張っていきます!

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