映画『5パーセントの奇跡』を観た

※これから観る予定の人は読まない方が良いと思う※

映画『5パーセントの奇跡』を観ました。Youtubeで観た予告編が面白かったから。網膜剥離で15歳の時に視力が通常の人の5パーセントしか見えなくなりました、しかしどうしてもホテルマンになりたくて一生懸命頑張る話。この”一生懸命頑張る”の度合いがおかしい。おかしいって言い方良くないけど。

ほぼ盲目なのにサリーは普通の学校を卒業するんだけど、もうそんなの想像を絶する時間と体力と気力が必要だと思う。いや絶対そんなの出来ねー無理ーハードモードすぎーって思っちゃう。本当にこの主人公のサリーさん、めちゃめちゃ優等生人生だと思った。優等生だから女遊び大好きアルコール大好きなワル男(のちの相棒)も味方になってくれるし、スライサーで指から血出しても軍隊みたいにおっかないはずの料理長が一緒に居残り練習してくれるし、マジ怖い教官も修了試験中にヒントを伝えてくれる。だって優等生だから!盲目というハンディを背負ってでもホテルマンになりたくて、そのために努力を惜しまなくて、その姿がとても魅力的な優等生だから!!!そうあまりにも優等生だからちょっと「すごいすごーい(棒)」って思っちゃう。

しかし、この優等生サリーさんも1度荒ぶります。過労をごまかすために薬を過剰摂取して、足元フラフラで出勤し仕事で大失敗&恋人に盲目がバレ振られるのです。やけくそなサリーさんクラブで踊りまくりつまみ出され階段から落ちて入院。涙を流して呟きます、「俺は最悪だった」。いやいや!待って!そんなの全然最悪じゃない!!!!最悪が足りない!!!!私の1番好きな映画『百万円と苦虫女』では主人公の蒼井優は開始20分くらいで刑務所にいます!!!もうサリーさんの優等生さたるやちょっと異世界で、”じゃない側”にいるのがちょっと悲しくなるけど仕方ない。これフィクションだったらまだ救われたけど、エンドロールで実話だったと知りマジかと思った。

あとこの映画は音楽が良いです。冒頭の音楽(なんていう曲か分からないけど)、あっかるくてすごく素敵だった。ちょこちょこ入る音楽もボーカルが印象的だった。

あとは隣の女性がリアクション女王みたいなタイプの人で、悩み無さそうで羨ましかった。笑いすぎ。

そう、ストーリーに余白が無いってこういうことねって思いました。意味深シーンゼロ!これは良い意味でも悪い意味でもなく、タイトルの色が黄色だったくらいにどうでもいい情報なんだけど。どっちだよって思われそうだけどこの映画はドラマとして面白かったよ。

そういえば『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が各地で再上映しまくっていていいねだった。iPhoneにかぼマヨレベルで感想のメモが残ってる。あれは渋谷で観るとリアリティ高まるやつ!

おわり。

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