渋谷駅のファンネルーーいくつかの明滅
長らくなにも書いていなかったが、コロナ禍や遠方への出張続きでガタガタになった生活のチューニングが最近になってやっと整いつつあるのでまた書いてみる。
Twitterの方は文字数制限が枷になり、まとまった文章を投げられないのが不便だ。
このnoteは日記のようなものでありリハビリのようなもの。
なので本当にどうでもいいことが書かれる。
余裕が出たらまたレビューでも書く。*******************************************************************************
渋谷駅構内を乗り換えのために歩いていると、前方で女性2人が互いに会釈をしている場面に遭遇した。
どうやら一方が落し物をし、もう一方が拾ったそれを落とし主に渡しているようだった。
落とし物を渡し終えた女性は、こちらに向かって歩を進めた(運動1)。
と思ったのも束の間、すぐに踵を返し、先ほどの落とし物引き渡し現場方向へ歩き始める(運動2)。
不思議に思って少しの間観察していると、どうもその女性は通行人の避け方(運動3)も奇妙に感じる。なんというか、小さい弧を描くように動く。
弧が描かれるということは中心がある。
ということでその先に目をやった瞬間、パートナーと思われる人物の存在が私の意識に立ち現れた。
整理する。
女性は最初、パートナーと歩調を合わせて(運動-1)いたが、前方で落とし物をした人を見つけ、パートナー(中心)から離れ(運動0)、落とし物を渡してパートナーのところまで戻ってきて(運動1)、パートナーと同じ向きに向き直り歩を進め(運動2)、パートナーと離れすぎないように前方からの通行人を避けた(運動3)のだ。
見知らぬ女性は、その中心(パートナー)の存在が意識された途端、ファンネルの軌道に姿を変え、その身体は忘却された。
運動の始点は私の目撃よりも以前に存在したが、想像によって復元され、私に目撃されることとなった。
意識されることで存在が消えるものと復元されるもの。
私は渋谷駅でとある存在と時間の明滅を目撃した。
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こんな感じでたまに書く。
以下はファンネルのイメージ。