はじめに。

そもそも、論文や小説にほとんど必ず付いてくる『はじめに』や『まえがき』というのは、ほとんどの場合著者の言い訳であり、元来必要のないものであったろうし、必要があったところで、それは全てを書き終えた後で執筆するものであって、本来は、ブログの書き始めの、最初の挨拶としては相応しくない。

しかしながら、他に器用な方法も思い付かず、何食わぬ顔で『はじめに』以外を最初の記事として書き始めるのも気持ちが悪く、仕方がない、書くしかなかったのだ。


この場所の主題は『シャッターチャンスが2度ほしい!』である。

本来ならページの一番上の見出しのところにタイトルとして置いておきたいのだが、noteにはそういった「ブログ名」みたいな概念がないらしい。しかし、仮にその概念があったとしても、やはりそれはあくまでも主題に過ぎない。従って、シャッターチャンスと銘打ってはいるものの、カメラや写真以外のことも取り扱っていく予定だ。つまり、シャッターチャンスというのはただの象徴であって、場所や物や時間や行動といったことに、厳密に全く同じ2度目はないということを注視していきたいのである。ただし、早々に無責任を発揮して、予め言っておくが、未来のことは全く分からない、そもそも長いこと続くかどうかすらも全く分からない。全くのノープランで始めたというわけではないが、いつの世も、一寸先は闇であることを自覚しておく必要がある。絶望というのは往々にして、想像しているよりもずっと傍にあるのだから。だが、逆に、「一寸先に光」ということも起こりうる。絶望の淵に立って、希望なんて全く失われたように思えても、藻掻き苦しみながらも、立ち尽くす時間のほうが長かったりして非常に微速であっても、いずれかの方向へ進み続ければ、突如として、コツンと何かに当たる時が来る。それを、やってみるべし。

という、深そうでいて実は浅い事情を以って開設と相成ったのがこの場所というわけだ。


なに? 意味が分からない、だって?

そんな時は、1963年発表、クレージーキャッツ最大の名曲『ホンダラ行進曲』でも聴いて心を鎮めて頂きたい。

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