ウクライナのアーティストをヘビロテして、ウクライナを応援しよう
こんにちは。シェフケンゴです。
ウクライナ情勢が気になって気になって、ブログの更新作業もままなくなってしまいました。
ウクライナ情勢について
ただただ純粋にウクライナが好きであり、サッカーだけではなく、料理、文化、エンターテインメントも含めて好きで、2020年1月にキーウへ4日間滞在しました。僕にとっては本当に思い出深い旅行であり、人生観にも大きく影響する素晴らしい体験をしました。
きっかけはサッカーであり、ディナモ・キエフであり、アンドリー・シェフチェンコでありますが、何よりもウクライナが大好きです。
そんな自分からすると、とても刺激的であり、美しく、パッションのあるキーウの街が、ロシアの独裁者ウラジーミル・プーチンにより荒らされてしまうのは、本当に心が痛く感じます。攻撃された高層マンションは肉眼で見たものでもあり、当然痛く感じるものですが、親切に道案内してくださった方々、飲食店や博物館などで働く方々、キーウの地下街で楽器を演奏する方々、Uberで僕の足になってくださったドライバーの方々の顔を思い出すと、本当に辛くなってくるものです。
エンカレッジカルチャー
ロシアの侵攻に心を痛み、ここ数日は本当に何も出来ない気分になっているのが正直なところです。仕事にも身が入らず、ブログも全然更新できておらず、ひたすらTwitterでネガティブな気持ちを吐いてばかりか、RTばかりになってしまっているのが現状です。
しかし、ヴォロディミル・ゼレンシキー大統領の勇敢な姿を見ているうちに、大好きなウクライナに対して、何かできないのかと感じてくるものです。
そこで思い出したのが、以前読んだこのnoteでした。
このnoteでは、特定の個人を社会的に糾弾して、排除・排斥・追放・ボイコットしようとする運動である「キャンセルカルチャー」に対抗する意味合いが強いです。主に「表現規制」に対抗するための対抗策について書かれています。
この記事の中で「エンカレッジカルチャー」について抜粋します。筆者の神崎さんは「非難ではなく、応援や支援によって意思を示す社会運動」として定義しています。
理不尽な出来事に対して、怒りや悲しみをぶつけるのではなく、今苦境に立たされている方々に、いかに応援・支援していくのかを重視しています。神崎さんは、去年8月に発生した小田急線刺傷事件に反応して、公益社団法人全国被害者支援ネットワークへの寄付の呼びかけが行われた件に関わっています。
もちろん今回のウクライナ情勢に関しては、ウクライナ大使館、ユニセフらが寄付を受け付けています。僕も少額ですが寄付しました。
買ってウクライナを応援しよう
もちろん在日ウクライナ大使館、ユニセフなどの寄付をするのも、周知をさせるのも素晴らしいでしょう。少額でも寄付することでウクライナの人々にとっては本当に支えになることでしょう。
ただ、個人的には寄付のみではなく、ウクライナをもっと好きになっていただきたいと考えています。そうなると、やはりエンカレッジカルチャーの精神に倣い「買ってウクライナを応援しよう」と考えるものです。
とはいえ、ウクライナ製の雑貨や食品を買うにしても、日本に出回っているものは限られている状況とは言えます。サッカーのユニフォームにしても、さすがに戦地から送ってもらうのは現実的ではないでしょう。
音楽で支援が良いかと
モノを買う方法も良いですが、やはり「継続的に支えていける方法」も考えていきたいものです。そう考えると、やはり「ウクライナの音楽」が効果的かと考えました。
「Apple Music」「Spotify」「Amazon Music」などありますが、再生数が多ければ多いほど、アーティストに利益が還元されるシステムになっています。これによって、ウクライナのアーティストを積極的に聴くことにより、ウクライナのアーティストを支えていくことが可能になります。
ロシアが起こした戦争がきっかけになるのは、正直悲しい気持ちになりますが、ウクライナへの関心が高まっている今だからこそ、ウクライナのミュージックシーンに興味を持ってみるのはいかがでしょうか?
…ということで、紹介します。
オケアン・エリジ Океан Ельзи
まずはウクライナを代表するロックバンド、オケアン・エリジ。
1994年にリヴィウで結成してから、ウクライナをはじめに、東欧圏では屈指の人気を誇るバンドです。物理学者の一家で生まれ育ったヴォーカルのスヴャトスラフ・ヴァカルチュクがフロントマンを務め、ジャズやクラシックの要素も加えたアート・ロック、愛国主義・政治的な歌詞などで人気を博しています。
東欧圏では絶大な人気を誇り、2006年にはコソヴォでチャリティライブを行い、2013年12月にはキエフの独立広場で行われていたデモ活動「ユーロマイダン」で10万人を超える中でのライブ、2018年にはウクライナ独立記念日にオリンピスキ・スタジアムで10万人を超えるライブを行ったビッグバンドです。西欧、アメリカ、カナダでもワールドツアーを行いました。
最近では2月22日に、キエフ市内の公園の橋で突然ストリートライブを行ったことも大きな話題になりました。
近年では、政党「ホロス(声)」を設立し、国会議員としても活躍。言論の自由に関する委員会のメンバーに入り、親EU派の議員として、2019年に行われていた大統領選挙の有力候補として名前を挙げられていました(出馬せず)。
入門編としては、まずはオケアン・エリジから触れるといいでしょう。
ジャマラ Джамала
女性シンガーとしては、ジャマラが代表的です。
キルギスで1983年に生まれたジャマラは、1991年にウクライナが独立すると、一家でウクライナ領であるクリミア半島へ帰還しました。幼少期からクリミアタタールの民謡を歌っていたジャマラは、クリミアのシンフェロポリとキーウでの音楽学校での学生生活を経て、2005年からシンガーソングライターとして活躍しています。
ジャズフェスティバル、ニューウェーブ音楽祭での活躍後、2011年から欧州を代表する音楽コンテンスト「ユーロヴィジョン」に挑戦。
2016年にウクライナ代表として選出されたジャマラは、代表曲「1944」を歌いました。1944年にソ連によって行われた「クリミアタタール人追放」をテーマとして、クリミアからキルギスへ強制移住させられた曾祖母について歌われました。
クリミアタタール人追放をテーマとして歌うジャマラの出場に反発するロシアの下院議員がいたものの、ジャマラは見事2016年のユーロヴィジョンを制しました。
これまでクリミアを故郷として活動していたものの、2014年のロシアによるクリミア侵略以降は、故郷に帰れずにいます。
コサック・システム Kozak System
ドルハ・リーカ Друга Ріка
マッド・ヘッズ Mad Heads
アリョーナ・アリョーナ alyona alyona
オディン・フ・カノエ Один в каное
ブーム・ボックス Boombox
イリーナ・ビリク Ірина Білик
スクリャービン Скрябін
いかがでしょうか?
この他にもウクライナには素晴らしいアーティストがたくさんありますが、長くなってしまうのでこのあたりにしておきたいと思います。
「ウクライナのために何かをしたい」ということで、寄付をするのは良いでしょう。そして、この機会を利用して、ウクライナのミュージックシーンに触れてみるのもいいかもしれません。
今、ロシアの侵略により、耐え忍んでいるウクライナの国民を思うと、温かい部屋で音楽を楽しむのは、若干躊躇う気持ちはあるかもしれません。しかし、ウクライナの人々にとっては、ウクライナで人気のあるアーティストを知ってもらうと、より嬉しいことであり、勇気を与えるのではないかと思います。
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