SHEちゃん誕生制作秘話がついに完結!お蔵入りした未公開SHEちゃんもお見せします。
こんにちは!SHE inc. PRブランディングディレクターのあやかです。
これまで数回にわたってSHEのシンボルキャラクター“SHEちゃん”の制作秘話をお届けしてきました。みなさん読んでいただけましたか💌?
本日はいよいよ最終回。
実はSHEちゃん、今の姿に到るまでに計4回も姿を変えてきているんです。
今日はその変遷と背景を、SHEちゃんを生み出した
アートディレクターYOPPYさん
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イラストレーター 沢登愛美さん
のお二人によるスペシャル対談でお届け!
未公開のお蔵入りとなってしまったSHEちゃんイラスト達も公開しちゃいます。
SHEちゃん誕生の知られざる背景に触れたら、きっともっと愛情が深まるはず・・・💕
それでは行ってみましょう!
ー約半年にわたるSHEちゃんリニューアルプロジェクトお疲れ様でした!初めて沢登さんの応募作品を見たとき、YOPPYさんはどんな印象を持たれましたか?
YOPPYさん(以下YOPPY):そもそもキャラクターコンペをする前に、リニューアルするSHEちゃんはどんな方向性がいいかSHEメンバーと話し合って指針を定めたのですが(※下記note参照)
そのイメージに一番近かったのが沢登さんでした。かつイラストのクオリティが本当に高くて...線の書き方や塗り方など総合的にレベルが高かった。
ただこれは他の応募者の方にも共通していた点なのですが、SHEっぽさが足りなかったんです。それが足された時に沢登さんのイラストはどうなっていくんだろうという期待はすごくありました。
沢登さん(以下沢登):嬉しいです。私は応募時、シンプルにSHEちゃんを描いてみたいって気持ちと合わせて、このプロジェクトに関わるYOPPYさんをはじめSHEのみなさんとお仕事がしたいという想いでチャレンジをしました。SHEが掲げている「SHE is NO ONE。だからこそ、何にでもなれる。」というメッセージにもとても共感していて。
それで、最初にSHEちゃんを描いたとき、SHEのメンバーさんの似顔絵をとにかくノートにたくさん描いて研究したんです。
そんな風に時間をかけて取り組んだチャレンジだったので、フィードバックで「1番近かった」と言っていただけたこと、とても嬉しかったです。
ー具体的にはどんなフィードバックをされましたか?
YOPPY:沢登さんのイラスト、とても可愛くてガーリーな雰囲気だったんです。可愛らしい女の子としてはクオリティが高かったけど、SHEちゃんとしては「自分のやりたいことに対して、たとえ辛くなったり辞めたくなったりしても最後までやり抜く熱量」を表現して欲しかった。
そこで「芯の強さ」をプラスして欲しいというフィードバックをさせていただきました。
ーその後、最終選考まで何度も姿を変えるSHEちゃん。生みの苦しみや葛藤もあったかと思います。当時のお気持ちを教えてください。
沢登:私がYOPPPYさんからのフィードバックで1番心に残ってるのが
「線のニュアンスやかわいらしい雰囲気に表れているあいみさんの作家性を、一度少し抑えて描いてみたらどんな印象になりますか?」という言葉で。
これまではイラストレーターとしての沢登愛美らしさを前に出した方がいいのでは、という気持ちがあったんです。それが2回目に出したデフォルメのパターンにも残っていた。
2回目に提出されたデフォルメパターンのSHEちゃん
でも商業イラストをやっていくにあたっては「自分らしさ」だけではダメなんだと気づくことができて。自分の感覚やセンスだけに頼るのではなく最新の雑誌を読んだり、美容師さんにトレンドを聞いてみたり、その道のプロから吸収して形にしていった方が、何か人の心に残るものになるんじゃないかと思って試行錯誤しました。
YOPPY:作家性を抑えて欲しかったというよりは、そういう気持ちで取り組んだ時に沢登さんの新しい一面としてどんなものが出てくるのだろう、というのを見てみたいという期待からの言葉でした。
今考えるととても困らせてしまいましたね。申し訳ないです...!
沢登:いえいえ!私にとってはSHEちゃんだけでなく、その後のお仕事を受ける時にもとても大切にしていて、自分と自分の産んだものを客観視できるようになった大きなターニングポイントになったので。感謝しています。
ー沢登さんのイラストを採用した1番の決め手はなんでしたか?
YOPPY:1番は「SHEらしさ」でした。強さを感じました。
フィードバックを経て何度もチャレンジしてくださった沢登さんの作品は女性から見てかっこいいな、素敵だなというキャラクター像に仕上がっていました。
「この人みたいになりたい」という尊敬や憧れを抱くことのできる、まさに私たちが求めているキャラクターだったんです。
沢登:その点が一番苦労したので、そう言っていただけて感激です。
最終選考のイラストを描いていた時期はSHEちゃんと向き合いすぎて記憶がないくらいなんですけど、それくらい夢中になってどうやったら強さやかっこよさが出るのかすごくすごく考えました。
かっこいいモデルさんを見て、何がそう見せているのかを要素として文字に書き出してみたりして。なぜかっこいいのか目で見てわかる情報を洗い出してみると「ほくろがあってセクシー」とか「前髪がない」とか。
そういった要素とSHEちゃんを照らし合わせながら、何が足りないのかを逆算して追加していく作業をしました。
締め切り日の本当にギリギリのギリギリまで絞り出して戦っていました。
ーそんなに最後まで想いを込めて仕上げてくださったなんて感動です...!SHEちゃんが最終採用されてから全20パターンを作り上げるまでの過程も大変だったかと思います。
納品いただいた全てのSHEちゃんと小物たち
YOPPY:バリエーションを展開していく際の服選びは苦労しましたね。キャラクターに着せる服を探す作業はやったことがなかったので、SHE代表のえりちゃんに確認しながら雰囲気を掴んでいきました。
また、私自身が描くわけではないですが、今後何度も使われていくキャラクターを世に出していく立場として、ちゃんとみんなに受け入れてもらえるだろうか…というプレッシャーが常にありました。
身体の線・髪の毛1本1本の線や太さ・塗りの色のバランスによっても印象が変わるので、本当に細かいところまでフィードバックさせていただき、2人で完成度を高めていきました。
バリエーションをたくさん作っていただくにつれて徐々に「SHEちゃんて、こうしたらSHEちゃんっぽくなるんだ!」っていうのが感覚的にもわかってきて、面白かったです。
沢登:ZOOMで打ち合わせしながら、その場で描いてみて確認してもらったりもしました。いろんなことが求められるので毎回緊張していたんですけど、この作業がすごく大事だと思っていて。YOPPYさんのアドバイスによって、毎回SHEちゃんがすごく良くなるんです!
髪の毛先や爪の長さ、手の角度・足の角度など・・・一つ一つのフィードバックを反映するとSHEちゃんがすごく良くなっていく確信があったからとても大切にしていました。
ー特に印象に残っているフィードバックはありますか?
沢登:「線がキマっていない」という言葉は私の中では、衝撃的でした!きっと自分の中の迷いが線に出ちゃっていたんだと思います。
それを聞いてからは他のお仕事の時も自主制作する時も
「線キマってる?本当にそれでいいの?」
と頭の中のYOPPYさんが問うようになりました。そういうことって通常クライアントさんから言っていただく機会ってなくて、だからYOPPYさんには感謝しても仕切れないです。
ー逆にYOPPYさんが沢登さんから影響を受けた部分はありますか?
YOPPY:今回クライアント対制作者という構図ではなくて、一緒に作っていきたいという気持ちが強かったんです。
偉そうにただ指示だけしているっていうのは嫌で、一方的なフィードバックにはしたくなかった。沢登さんは必ずフィードバックに対する自分の意見を言ってくださるのでそれがとても嬉しかったです。
一緒にチームとして作っていけるこの関係性が好きでした。
何よりこれだけたくさんのパターンのポーズと表情のSHEちゃんを産み出すのってすごく長期間熱量を保っていただかないといけない作業だったので、これを最後まで情熱を持ってやりきってくださった沢登さんをとても尊敬しましたし、私自身もものづくりのスタンスの原点にかえれた気がします。
ー最後に、SHEちゃんのこれからに期待することを教えてください。
YOPPY:既にSNSでSHEちゃんのことを好きだって言ってくださる方がたくさんいてとても嬉しいです。もっともっとたくさんの人の目に触れて愛されるキャラクターになっていって欲しいなと思います。
今は画面の中だけで使われているけど、これからもっとリアルにSHEちゃんを使ったアイテムが生まれたり、リアルプレイスにSHEちゃんが登場したり、SHEちゃんの雰囲気を纏った人がたくさん増えていくといいな。
沢登:私も同じで皆さんの生活の中でリアルに寄り添えるような存在になっていってくれたら嬉しいなと思います。グッズでの展開で目に止まるところにSHEちゃんがいてくれたらとても嬉しいですし、皆さんの生活の中にどんな風に溶け込んでいくんだろうってことをイメージするととてもワクワクします。
SHEの運営の方やSHEメイトさんだけでなく、それ以外の外部の方も心惹かれるような今の時代に求められているかっこいいキャラクター像として羽ばたいていってくれれば嬉しいです。
ーありがとうございました!
おわりに
既にSHEメイトさん(SHEの会員さま)の中ではお馴染みの存在となりつつある「SHEちゃん」。その誕生にまつわる制作秘話をお届けしました。
YOPPYさん、沢登さんの他にも運営メンバーやたくさんの「世界にひとつだけのSHEちゃん」を応募してくださったコンペ参加者全員の想いが、SHEちゃんの在り方に込められています。
これからクリエイターを志す方にとって、何かを掴むヒントとなれば嬉しいです。
またSHEちゃんをシンボルキャラクターとして掲げるSHElikes(#シーライクス )では一緒に学ぶ仲間や半歩先を歩む先輩、最先端の分野で活躍する講師とのさまざまな出会いがあります。
もしかすると、YOPPYさんと沢登さんのように将来新しい何かを共に世に生み出すパートナーとの運命的な出会いがあるかもしれません。
まもなく2021年。来年は新しい仲間と新しいチャレンジをしたいという方はぜひお気軽にSHEの無料体験レッスンでご相談ください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
良いお年をお過ごしください🌟
来年もSHEをどうぞよろしくお願いいたします。